PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・オリジナリティ：まず最初に目を引いたのが「オプティマシステム」です。アタッカー、ブレイカーなど５つの行動パターンのくくりがあり、それをリアルタイムで変えていくところが本作の味噌です。つぎに「ブレイクシステム」。これがオプティマシステムをより効果的なものに変えてくれています。モンスターには個々でブレイク率が存在し、ブレイクゲージが一杯になると「ブレイク状態」になります。この状態だとダメージ大幅増加、敵ひるみ率急上昇などさまざまな効果が発揮し、戦闘が絶大に優位になります。この両システムがこのゲームの難易度をうまい具合に調整してくれているので５点！

・グラフィック：普段のムービー内の指が若干手抜きかも。とはいえ綺麗なムービーは驚くほど綺麗だし、普通の歩いたりする場面も充分に綺麗なので５点。

・サウンド：挿入歌「君がいるから」はとてもイイ曲でした。戦闘BGMもよかったので４点。

BAD/REQUEST

・初心者には厳しいかもしれない。本作は全体を通して非常に難しく、極めて中級者向けなのでRPGしかもランダムエンカウントせずターン制でないリアルタイムRPGが得意ではない方にはオススメ出来ない。

・ムービーの演出が若干変。変と言うよりも下手と言う方がいいかもしれない。派手は派手だがなんというか「派手なのは周囲で人物は素朴」感があり、違和感を感じた。

・召喚獣が全て乗り物に変形する。一見いいところに聞こえるかもしれないが変形を前提にキャラデザされているのでシリーズを通して常に登場し、その格好よさ、圧倒的強さに誰もが頼る（ハズ）な「バハムート」でさえ今作は非常に残念な格好をしていらっしゃる。極めて機械的でもはや「Fantasy」になりきれない「FinalFantasy」になりつつある。

COMMENT

・満足感：久しぶりにこんなRPGゲームに会った気がした。リアルタイムに戦場を操作できるのはとても緊張感があって良かった。５点。

批判、中傷の多いこのゲームですが、たしかに「ずば抜けて良い」というわけでもありませんでしたが「非常に残念なクソゲー」と言うほどでもなく、私個人としては非常に良作でした。

今作のテーマは「許せないことを許す」だと思う（あくまで個人的な創造に過ぎないが）。
そういうものがキチンと感じとれてこそ、このゲームの本質が見えてくるものだと感じる。製作者サイドは一体自分たちになにを訴えかけているのか、FFはシリーズを通して、なにか感慨深いものをプレイヤーに与えていくゲームだと思う。