【PS4】コール オブ デューティ ゴースト
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014-02-22 |
価格 | 7980円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | セブンネットショッピング |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:FPS ■ プレイ人数:1〜2人 |
- 総合ポイント
- 57
- (難易度)
- 2.25
- レビュー数
- 12
スコアチャート
GOOD!
オンライン対戦のみの評価です。
CoDといえば近代~現代戦FPSの定番ですが、今作はかなり人を選びます。
戦争物のFPSでひとつ違和感があるのは、「実際の戦場ではこんなことはできないよね」という動きをするプレイヤーが強いことです。それは常に突撃し続けるような動き、いわゆる「凸」です。
サブマシンガンを抱えて敵のいる建物に突っ込むのも正気の沙汰ではありませんが、スナイパーライフルを抱えた狙撃兵まで最前線に突っ込んでいくのはあまりにもおかしいといえます。
そんなことができるのは、打たれた傷はすぐに癒えるし、命もひとつだけではないからです。アサルトライフルの弾をまともに食らってもすぐに傷が治り、さらに死んでもすぐに生き返ることができるので、撃たれること前提で突撃できるわけですね。
ゲームなのだからそれでもよいわけですが、グラフィックスが向上し、武器や兵士、戦場の描写がリアリティを高めるに従って、撃たれてもよい前提で突撃し続ける戦い方には不自然さを強く感じるようになります。多数の兵士が血まみれになりながら銃を乱射し、戦場を駆け回る様子は、かなりシュールな光景だといえます。
このゲームのデザインには、上記のような不自然さをなるべく減らそうとする意図を感じます。今回は戦場となるマップが複雑で広く、隠れる場所がたくさんあります。また、サブマシンガンなどの近接戦闘用の武器の威力が抑え気味になっており、スナイパーライフルもトリッキーな速射がやりにくくなっています。さらに極めつけは、体力が低いことです。ちょっと撃たれればすぐに死んでしまいますので、撃たれること前提で突撃することはできません。
ゲームですので実際の戦闘とはまだまだ大きく違いますが、類似の作品と比べれば、不自然さや違和感は抑え気味になっています。デザイナーのこうした工夫を、私は評価したいと思います。
ちなみに、このゲームでよい成績を挙げたければ、よく考えて慎重に行動しなければなりません。基本は物陰に隠れながら移動し、味方の動きや銃声の方向などから敵の動きを予測して、見つかる前に的を見つけて倒さなければなりません。つまり、敵の動きをいかに読み、先手を打てるか、裏をかけるかが勝負の分かれ目になります。こうした敵プレイヤーとの読み合いが好きな人は相当はまると思います。
私もかなりはまり、今でも毎日プレイしています。
BAD/REQUEST
欠点は、オンライン人口が少なく、ゲームモードによっては戦闘が成立しないことすらあることです。これは、このゲームの利点との裏返しになっています。
私は先ほど、戦争物としての違和感が抑え気味になっていると書きましたが、この違和感が多くのFPSになぜあるのかというと、それは爽快感を持たせるためだと思います。銃乱射の突撃は現代戦では不自然ではあるのですが、反射神経を頼りに打ち勝つ戦い方は爽快感やスピード感があり、プレイヤーを夢中にさせます。
CoD Gにはこの爽快感があまりありませんので、娯楽としてのFPSを期待していた多くのプレイヤーの離脱を招いています。オンライン人口はFPSの命だと思いますので、このゲームのかなりのマイナス点だと思います。
現時点ではチームデスマッチなどの人気のゲームモードでは一応あまり待たずに遊べますが、今後、その状況がいつまで続くのか分かりません。
COMMENT
CoDのようなメジャーなタイトルは、本当なら万人受けするようなゲームデザインを目指すべきなのかもしれません。突撃がしにくいようなデザインになっていることで、がっかりした方も多かったのではないかと思います。
私も期待していたゲームのできに満足できなかったときには本当にがっかりしますので、その気持ちは分かります。今回、私はたまたまこのゲームのデザインが自分に合いましたので、好意的に評価しました。
今からこのゲームを始めてもよいのかどうかは、判断が難しいところだと思います。オンライン人口はあまり多くありませんし、残っているのはかなりうまい方ばかりですので、始めたばかりの頃は相当苦戦すると思います。
ただ、はまる方は相当はまると思いますので、私の文章を読んで自分に合うかもしれないと思った方には、ぜひプレイしていただきたいと思います。