【PS4】Destiny(デスティニー)
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-09-21 |
価格 | 8532円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 |
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タイトル概要 |
■ ジャンル:アクションシューティング ■ プレイ人数:1人~(オンライン専用) 【Destiny コンプリートコレクション】 ■ 発売日:2016/09/21 ■ 価格:7,452円 通常版(2014/09/11)にDLCを同梱したものです。 |

- 総合ポイント
- 55
- (難易度)
- 2.83
- レビュー数
- 18
スコアチャート
GOOD!
まず最初に断っておくと、このゲームに対してレビューというものはまったくの無意味なものと言っていいでしょう。
良い所を挙げようとすれば悩み、悪いところを挙げようとすればいくらでも湧いて出てきます。ならこのDestinyは悪いゲームなのか?と問われれば、多くの人は「そうだ」と答えるでしょう。しかしその多くの人は、文句を言いながらも一日中Destinyをプレイし、死んだような目でアイテムを追い求め、異常なほどDestinyにのめり込んでいるでしょう。そして文句を言う。このゲームは今までのFPSのような表面上の楽しさが伝わりづらいだけで、その「熱中度」に関しては他のゲームの追随を許しません。
本作にはPvP、PvE、トレハン、成長など様々な要素がありますが、そのどれもが密接に関わり、プレイヤーを休みを与えません。装備が欲しいからトレハンし、装備を育てるためにバウンティと呼ばれるミッションを受託。それを消化するためにPvE、PvP。準備が整ったら期間限定イベント。その過程でまた新たな装備を取得し・・・の繰り返しです。
多様性があり、FPSとしての出来が素晴らしく、その全ての要素を連結させる「動線」が上手く働いていて、そして無限に広がるオンライン要素が充実している。これほどまでに人を廃人へと落としこむのが上手なゲームは他にありません。
わかりやすい良さとしては、グラフィックと音楽ぐらいでしょうか。しかしこの2つがまた素晴らしい。グラフィックは廃墟から未来的な建造物に至るまで細部まで作られており、風景はもちろんキャラクターや装備のモデリングのセンスも良いです。そして音楽。これについてはどんな偏屈な方も認めざるを得ないでしょう。ステージ選択画面から戦闘に至るまで、名曲、神曲のオンパレード。ゲーム史上最高とはいきませんが、FPS最高の一本には間違いなく入ります。また敵への着弾音、部位が砕け散る効果音などこれらも心地よく、大音量でのプレイが爽快でたまりません。
BAD/REQUEST
前述した通り、このゲームで良い部分と悪い部分を分けてレビューするのは野暮です。しかしこのレビューサイトの形に従って、こちらでは「表面上の悪さ」について説明します。
まず意思疎通、会話方法が少ない。4種類のモーションとボイスチャットがあるのみで、そもそもボイスチャットは同じチーム内しか聞こえません。そもそもマイクを付けなければ聞こえません。
ボイスチャットに抵抗の無い海外なら良いのですが、残念ながら日本でボイスチャットをするプレイヤーは全体の1割に満たないでしょう。また、ゲーム内でフレンドを作る要素も希薄なので、普通にプレイしては野良でやっていくしかありません。
次にロード。ステージ間のロードはいいんですが、本拠地に戻る際のロードは確かに長い。ロード中に装備等の確認をして時間を有効に使えるとはいえ、現状本拠地でやることといえば鑑定とミッション受託だけなので、そのためだけにロードして店に直行してすぐ帰る・・・というのは確かに億劫です。しかしこの本拠地で他のプレイヤーと戦闘抜きで動きまわる要素は、オンラインゲームという空気を楽しむために重要なのは確かです。できれば他のプレイヤーと交流する何かを本拠地に追加して欲しいですね。
最後にPvPの戦闘バランス。本作はRPG要素を多大に含めながらも、対人戦はレベル差、クラス差、装備差がどうであれそれほど差が生まれないという素晴らしいバランスの良さがあります。ただし武器の種類に関しては今ひとつで、アサルトライフル、ショットガン、フュージョンライフル(タメ系武器)以外の武器を持っている人を見かけません。同じ武器ジャンルでも多くの種類があるので個性は出るのですが、もうすこし色んな武器を使いたいです。
COMMENT
このゲームは非常に評価の難しいゲームです。熱中してプレイでき、楽しめていることは間違いないのに、ふとプレイを止めてネット上でゲームについて語ろうとすると文句ばかり湧いてくる。それが完璧な故にあらが目立つせいなのか、のめり込み過ぎて物足りないのかはわかりませんが、冷静に事実を受け止めれば素晴らしいゲームという評価に落ち着きます。いや、素晴らしいというより、化け物のようなゲームと言ったほうがいいでしょう。Destinyという存在はこれからあらゆるゲームに影響を与えます。何故ならこれから数年の間、ヘビーゲーマーはゲーム時間の一定をDestinyに奪われるのですから。
そして最後に、このゲームを制作したBungieの方々に精一杯の感謝を申し上げたいです。何度も言いましたがこのゲームはどうしても悪い点ばかり目立ちます。しかしそれをDestinyおよびBungieの批判に繋げるのは間違っています。そして何より、このゲームをプレイしていない人が他人の評価を聞いて、宣伝費だけの凡作だとかがっかりゲーだの評価することが許せません。少ない開発費で、こじんまりとした良作を作ることだけが素晴らしいとでも言うのでしょうか。Destinyはそんなレベルのゲームから一歩進んだ存在なのです。キャッチコピーの「全てを超える」は間違っていません。