●古き良きシンプルなシステム 最近の格闘ゲームに多い複雑なコンボやスピーディーな展開をごっそり削除し、あえて分かりやすいシステムにしたのは良いと思う。目押しなど高度なテクニックも要求されるが、新システムのセービングは簡単なので初心者でも楽しめる土台がある。反射神経優先の格ゲーよりも考えることで駆け引きを成立させているので、ゴリ押しであっという間に負ける最近の格ゲーに付いていけませんという人も遊べるのは良い。 ●万人向けかつ新時代のデザイン 秋葉系アニメキャラ偏重のゲームが多い中、スト2ブランドは独自のデザインで筋を通してるのが個人的に本家格ゲーメーカーの意地が感じられて良い。また、ゲーム背景やキャラクターのモーションも3Dと2Dがうまく融合できていると感じる。モーションも滑らかでキャラクターの立ち回りが映えるようになっているのも◎。超必殺技などのエフェクトも派手。 ●家庭用追加キャラ 家庭用独自のサービスも視野に入ってるのは素晴らしい。最近はアーケードをコンシューマに移植するだけというケースも多いので、こういったサービスは今後も続けて欲しい。 ●オンライン対戦 通信環境の相性にもよるが、光通信かつ国内の相手であればラグもなく快調にプレイできる。その辺はアーケードと遜色ない(目押しもいける)。回線の状況に難はあるものの、世界中のプレイヤーと対戦し、コミュニケーションをとることも出来るので面白い。 ●チャレンジモードやサバイバルモード 指定されたコンボをこなしていくモードがあり、初心者でもこれをやればある程度ゲームのシステムを引き出すことが出来るようになっている。ハードモードは格ゲー経験者でも難易度が高いと感じるものもあるため、以外に楽しむことができる。また、こういった課題をクリアするとオンラインで使用できる称号やアイコンが獲得できるため、アイコンを集める…といった対戦以外の目標設定もしやすい。
●キャラバランスの偏り これは格ゲーにおいて致命的とも言えることだが、あるキャラクター数名に使用頻度が偏っている現状がある。対戦で勝つことを目的としたときに、最もそれに適ったキャラということだが上級者に近づけば近づくほどその差が出てきてしまうのが残念。 ●オンラインマッチングの不便 ラグの少なさなどは素晴らしいのだが、ラグの少ない人を探すことに時間が掛かる仕様になっているのは残念。日本語、英語、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス、韓国とフィルタを掛けられるのだが、すべて「優先」というフィルタなので完全にシャットアウトすることはできない。海外は韓国以外最低の通信環境でしかプレイが望めないため、真剣勝負がしたい人には疑問が残る仕組みである。 また、ランクマッチは一試合で解散となってしまうため、再び部屋を作るか、部屋を探さないと次の対戦が望めないというのも×。自発的に退室できるシステムなのに、強制的に解散させられる意図は不明である。 ●ストーリーの薄さ どうみても間に合わせで家庭用に付けたと思われるアニメーションは、内容が無いも当然の出来で、正直要らないと思った。後にアニメーションとして練った作品を出した方が商業的にも良かったのではないかと思ってしまう。 ●EASYモードに疑問 過去の家庭用格ゲーを思い返しても、EASYで難しいと感じたのは初めて。原点回帰とライトユーザーの復活を謳った作品であるはずだが、このEASYの難易度は矛盾していると思う。 隠しキャラクターの獲得条件を簡単に達成させない為にこの難易度を作ったのであれば、NORMALやHARDに条件設定を変えれば良いだけだと思うのだが…。 ●ダウンロードコンテンツの乏しさ コスチュームは1種類、色は2種類の初期設定は乏しすぎる。ダウンロードコンテンツに400円ほど支払えばコスチュームと色が増えるが、これも結局1種類追加、10色追加という残念な仕様。ゲームがシンプルだけにあえて2種類にしたのかもしれないが、こういった「楽しめるサービス」には力を入れて欲しかった。 欲を言えばコスチュームの種類を10種類、色を4種類くらいにしてもらえると◎。
そこまで複雑ではないシステムなので誰にでも楽しめる作りにはなっていると思う。そういう意味では無駄を省き、新しいゲームを作ったという評価は出来る。しかしキャラバランスの問題は格ゲーにおいて死活問題でもあり、時間が経つに連れてその問題は顕著に出てくるはず。 初心者、中級者は夢中になれる土台で遊べるので素晴らしいとは思うが、フィルタリングが細かく設定できないので、どうしても上級者が混じるようになり、「楽しめるコミュニティ」からはみ出てしまう部分があるのは否めない。 ユーザー同士で強弱の線引きが出来て、対戦相手をある程度明確に選べる人は遊べるゲームだと思う。フレンド登録をうまく使うべし。
GOOD!
●古き良きシンプルなシステム
最近の格闘ゲームに多い複雑なコンボやスピーディーな展開をごっそり削除し、あえて分かりやすいシステムにしたのは良いと思う。目押しなど高度なテクニックも要求されるが、新システムのセービングは簡単なので初心者でも楽しめる土台がある。反射神経優先の格ゲーよりも考えることで駆け引きを成立させているので、ゴリ押しであっという間に負ける最近の格ゲーに付いていけませんという人も遊べるのは良い。
●万人向けかつ新時代のデザイン
秋葉系アニメキャラ偏重のゲームが多い中、スト2ブランドは独自のデザインで筋を通してるのが個人的に本家格ゲーメーカーの意地が感じられて良い。また、ゲーム背景やキャラクターのモーションも3Dと2Dがうまく融合できていると感じる。モーションも滑らかでキャラクターの立ち回りが映えるようになっているのも◎。超必殺技などのエフェクトも派手。
●家庭用追加キャラ
家庭用独自のサービスも視野に入ってるのは素晴らしい。最近はアーケードをコンシューマに移植するだけというケースも多いので、こういったサービスは今後も続けて欲しい。
●オンライン対戦
通信環境の相性にもよるが、光通信かつ国内の相手であればラグもなく快調にプレイできる。その辺はアーケードと遜色ない(目押しもいける)。回線の状況に難はあるものの、世界中のプレイヤーと対戦し、コミュニケーションをとることも出来るので面白い。
●チャレンジモードやサバイバルモード
指定されたコンボをこなしていくモードがあり、初心者でもこれをやればある程度ゲームのシステムを引き出すことが出来るようになっている。ハードモードは格ゲー経験者でも難易度が高いと感じるものもあるため、以外に楽しむことができる。また、こういった課題をクリアするとオンラインで使用できる称号やアイコンが獲得できるため、アイコンを集める…といった対戦以外の目標設定もしやすい。
BAD/REQUEST
●キャラバランスの偏り
これは格ゲーにおいて致命的とも言えることだが、あるキャラクター数名に使用頻度が偏っている現状がある。対戦で勝つことを目的としたときに、最もそれに適ったキャラということだが上級者に近づけば近づくほどその差が出てきてしまうのが残念。
●オンラインマッチングの不便
ラグの少なさなどは素晴らしいのだが、ラグの少ない人を探すことに時間が掛かる仕様になっているのは残念。日本語、英語、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス、韓国とフィルタを掛けられるのだが、すべて「優先」というフィルタなので完全にシャットアウトすることはできない。海外は韓国以外最低の通信環境でしかプレイが望めないため、真剣勝負がしたい人には疑問が残る仕組みである。
また、ランクマッチは一試合で解散となってしまうため、再び部屋を作るか、部屋を探さないと次の対戦が望めないというのも×。自発的に退室できるシステムなのに、強制的に解散させられる意図は不明である。
●ストーリーの薄さ
どうみても間に合わせで家庭用に付けたと思われるアニメーションは、内容が無いも当然の出来で、正直要らないと思った。後にアニメーションとして練った作品を出した方が商業的にも良かったのではないかと思ってしまう。
●EASYモードに疑問
過去の家庭用格ゲーを思い返しても、EASYで難しいと感じたのは初めて。原点回帰とライトユーザーの復活を謳った作品であるはずだが、このEASYの難易度は矛盾していると思う。
隠しキャラクターの獲得条件を簡単に達成させない為にこの難易度を作ったのであれば、NORMALやHARDに条件設定を変えれば良いだけだと思うのだが…。
●ダウンロードコンテンツの乏しさ
コスチュームは1種類、色は2種類の初期設定は乏しすぎる。ダウンロードコンテンツに400円ほど支払えばコスチュームと色が増えるが、これも結局1種類追加、10色追加という残念な仕様。ゲームがシンプルだけにあえて2種類にしたのかもしれないが、こういった「楽しめるサービス」には力を入れて欲しかった。
欲を言えばコスチュームの種類を10種類、色を4種類くらいにしてもらえると◎。
COMMENT
そこまで複雑ではないシステムなので誰にでも楽しめる作りにはなっていると思う。そういう意味では無駄を省き、新しいゲームを作ったという評価は出来る。しかしキャラバランスの問題は格ゲーにおいて死活問題でもあり、時間が経つに連れてその問題は顕著に出てくるはず。
初心者、中級者は夢中になれる土台で遊べるので素晴らしいとは思うが、フィルタリングが細かく設定できないので、どうしても上級者が混じるようになり、「楽しめるコミュニティ」からはみ出てしまう部分があるのは否めない。
ユーザー同士で強弱の線引きが出来て、対戦相手をある程度明確に選べる人は遊べるゲームだと思う。フレンド登録をうまく使うべし。