【オリジナリティー】 戦闘を控えめにし探索メインのゲーム性を押し出した本作は、次世代機ソフトの中で貴重な存在と言えます。謎解きまでの道順を探り当て、壮大なBGMをバックに巨大な仕掛けを動かしたときの達成感は、敵をなぎ倒すだけの凡百のアクションゲームでは決して味わえないものだと思います。 【グラフィックス】 地中海の海底洞窟、タイの晴天の下に広がるジャングル&神殿、南メキシコ・鬱蒼なジャングルに鎮座するマヤの遺跡など、各ステージのもつ独特の雰囲気がプレイヤーの目を楽しませてくれます。個人的にはタイのロケーションがすごく気に入りました。透き通るような海や青々としたジャングルなど、目に映る全てのものが美しく鮮やかに見えました。 【サウンド】 探索中はBGM無しですが、敵が現れたり遺跡の謎を解いた時などは場を盛り上げる音楽が流れます。 些細なことですが、回復アイテムを取った時のスポン♪という音が好きです。 【熱中度】 静かな環境の中で淡々と謎解き・収集物集めを行っているうち、気づいたら結構な時間が経っていたりしました。チェックポイントが豊富で死んでもちょっと前からリトライ出来るので、気軽にプレイできます。熱中度は高めだと思います。 【満足感】 5ptとまでは行かないが、とても満足しています。自分は2013版から入ったクチで、「トゥーム=まあまあ面白いけど、他のTPSのように戦闘ばかりで無個性なゲーム」という感想を持っていました。で、半ばノリでアンダワを買ってみたところ、探索とアクションがメインのゲームとして個性がちゃんと確立されている点に感心させられました。ストーリー面では、淡々と進むが要所ではきっちり盛り上げる演出が良かったし、ララもクールでセクシー、かつ家族や仲間を想う情の部分も見えて好感が持てました。続き物なので詳細な人間関係がわからないのは仕方なしか。 【快適さ】 後述しますが、色々気になる点がありました。
快適さを妨げる要素が多すぎます。 ・操作性が悪い 若干癖があり、思うようなジャンプアクションが出来ない。慎重に進まないと思わぬ方向に飛んでいってしまう時がある。 水中の操作感の悪さも気になります。まあ慣れればどうにかなるレベルですが、それが序盤のステージにくるのはきついかな。あやうく出足でつまづくところでした。 ・カメラワークが悪い 壁際でのカメラワークが最悪です。後半、振り子のように振れるハンマーの上に乗って進む所で、ハンマーが壁に近づくたびにカメラが大暴れしてちょっと焦りました。 ・バグが多い ちょっとした坂を上ろうとしたらいきなり死んだり、バイク操作中に画面がホワイトアウトしたり、地面に飛び降りたら何故か奈落に落ちて死んだり、ララの髪がミョ〜ンて伸びたり、色んなことがありました。 ・収集物集めがいまいち面白くない トレジャーとアーティファクトを集めるのですが、179個あるトレジャーは外見が全部同じ光る石ころ、名前とかも特についておらず。トレジャーはたいてい壷に入っているのですが、カモフラージュのつもりなのか?雰囲気作りの為?空の壷が無駄にたくさん置いてあります。でもトレジャーの入った壷は外見が違うからすぐにわかってしまうんです。ゲーム後半になるとトレジャーの置き方がやっつけ仕事になり、同じ場所に平気で2個置いてあったり、その辺の道にポンと置いてあったりします。水増し感がひどいです。 6個あるアーティファクトに至っては何と金の玉(!)です。そりゃないよ。 石ころや金の玉を集めて回る女冒険家かあ。何だかなぁ…。 ・難易度が低い 探索・謎解き主体のゲームですが、難易度は低めです。1個や2個くらい、さじを投げたくなるくらいの謎解きが欲しかったです。
プレイしてみて特に印象的だったのが、縦方向の空間の使い方が優れているという点でした。一見するとさほど広くないエリアでも、周囲を見回して「ここを登って、あっちに飛び移って…」と考えながら進められるので見た目より広く感じました。他の壁を登ったり飛び移ったりする系のゲーム(アンチャとか)と比べると戦闘が少なめなので、その分凝ったルート作りが出来たのかも知れません。 「戦闘の為に用意しました」と言わんばかりなマップは船上くらいしかなかったですしね。良い出来だと思いました。 私は2013版のレビューで「次回作が楽しみ」的な事を書いたのですが、本作をプレイした後は「アンダワの続編をプレイしたい」と思うようになりました。グラ・操作性はあちらの方が上だし今風のゲームに仕上がっているけど、私はアンダワの方にこそ後々に残していくべきトゥームレイダーシリーズのエッセンスが多く含まれている気がしています。少なくとも「これまでの事は忘れて」無かった事にして良いようなひどい出来ではない事は確かです。 往年のファンの方から見たらこのゲーム、どうなんでしょうね。マンネリ感漂う感じなんでしょうか。 いずれアニバとレジェンドもやってみようと思います。
GOOD!
【オリジナリティー】
戦闘を控えめにし探索メインのゲーム性を押し出した本作は、次世代機ソフトの中で貴重な存在と言えます。謎解きまでの道順を探り当て、壮大なBGMをバックに巨大な仕掛けを動かしたときの達成感は、敵をなぎ倒すだけの凡百のアクションゲームでは決して味わえないものだと思います。
【グラフィックス】
地中海の海底洞窟、タイの晴天の下に広がるジャングル&神殿、南メキシコ・鬱蒼なジャングルに鎮座するマヤの遺跡など、各ステージのもつ独特の雰囲気がプレイヤーの目を楽しませてくれます。個人的にはタイのロケーションがすごく気に入りました。透き通るような海や青々としたジャングルなど、目に映る全てのものが美しく鮮やかに見えました。
【サウンド】
探索中はBGM無しですが、敵が現れたり遺跡の謎を解いた時などは場を盛り上げる音楽が流れます。
些細なことですが、回復アイテムを取った時のスポン♪という音が好きです。
【熱中度】
静かな環境の中で淡々と謎解き・収集物集めを行っているうち、気づいたら結構な時間が経っていたりしました。チェックポイントが豊富で死んでもちょっと前からリトライ出来るので、気軽にプレイできます。熱中度は高めだと思います。
【満足感】
5ptとまでは行かないが、とても満足しています。自分は2013版から入ったクチで、「トゥーム=まあまあ面白いけど、他のTPSのように戦闘ばかりで無個性なゲーム」という感想を持っていました。で、半ばノリでアンダワを買ってみたところ、探索とアクションがメインのゲームとして個性がちゃんと確立されている点に感心させられました。ストーリー面では、淡々と進むが要所ではきっちり盛り上げる演出が良かったし、ララもクールでセクシー、かつ家族や仲間を想う情の部分も見えて好感が持てました。続き物なので詳細な人間関係がわからないのは仕方なしか。
【快適さ】
後述しますが、色々気になる点がありました。
BAD/REQUEST
快適さを妨げる要素が多すぎます。
・操作性が悪い
若干癖があり、思うようなジャンプアクションが出来ない。慎重に進まないと思わぬ方向に飛んでいってしまう時がある。
水中の操作感の悪さも気になります。まあ慣れればどうにかなるレベルですが、それが序盤のステージにくるのはきついかな。あやうく出足でつまづくところでした。
・カメラワークが悪い
壁際でのカメラワークが最悪です。後半、振り子のように振れるハンマーの上に乗って進む所で、ハンマーが壁に近づくたびにカメラが大暴れしてちょっと焦りました。
・バグが多い
ちょっとした坂を上ろうとしたらいきなり死んだり、バイク操作中に画面がホワイトアウトしたり、地面に飛び降りたら何故か奈落に落ちて死んだり、ララの髪がミョ〜ンて伸びたり、色んなことがありました。
・収集物集めがいまいち面白くない
トレジャーとアーティファクトを集めるのですが、179個あるトレジャーは外見が全部同じ光る石ころ、名前とかも特についておらず。トレジャーはたいてい壷に入っているのですが、カモフラージュのつもりなのか?雰囲気作りの為?空の壷が無駄にたくさん置いてあります。でもトレジャーの入った壷は外見が違うからすぐにわかってしまうんです。ゲーム後半になるとトレジャーの置き方がやっつけ仕事になり、同じ場所に平気で2個置いてあったり、その辺の道にポンと置いてあったりします。水増し感がひどいです。
6個あるアーティファクトに至っては何と金の玉(!)です。そりゃないよ。
石ころや金の玉を集めて回る女冒険家かあ。何だかなぁ…。
・難易度が低い
探索・謎解き主体のゲームですが、難易度は低めです。1個や2個くらい、さじを投げたくなるくらいの謎解きが欲しかったです。
COMMENT
プレイしてみて特に印象的だったのが、縦方向の空間の使い方が優れているという点でした。一見するとさほど広くないエリアでも、周囲を見回して「ここを登って、あっちに飛び移って…」と考えながら進められるので見た目より広く感じました。他の壁を登ったり飛び移ったりする系のゲーム(アンチャとか)と比べると戦闘が少なめなので、その分凝ったルート作りが出来たのかも知れません。
「戦闘の為に用意しました」と言わんばかりなマップは船上くらいしかなかったですしね。良い出来だと思いました。
私は2013版のレビューで「次回作が楽しみ」的な事を書いたのですが、本作をプレイした後は「アンダワの続編をプレイしたい」と思うようになりました。グラ・操作性はあちらの方が上だし今風のゲームに仕上がっているけど、私はアンダワの方にこそ後々に残していくべきトゥームレイダーシリーズのエッセンスが多く含まれている気がしています。少なくとも「これまでの事は忘れて」無かった事にして良いようなひどい出来ではない事は確かです。
往年のファンの方から見たらこのゲーム、どうなんでしょうね。マンネリ感漂う感じなんでしょうか。
いずれアニバとレジェンドもやってみようと思います。