【PS4】GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択
発売元 | ソニー・インタラクティブエンタテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2017-01-19 |
価格 | 7452円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:重力アクション・アドベンチャー ■ プレイ人数:1人 PS4®Pro ENHANCED 4Kテレビ接続時は4K解像度に適した高精細な画質でプレイできます |
- 総合ポイント
- 80
- (難易度)
- 2.27
- レビュー数
- 11
スコアチャート
GOOD!
・オリジナリティ5点…重力を操作して謳い文句である「空に落ちる」と言う感覚を味わえるこの独自性は他のゲームでは絶対に味わえないでしょう。ここは唯一無二の要素でしょう。空を飛ぶとは違った感覚なので、この点においては実際にこのゲームをプレイしてみないとこの感覚は味わえません。
・グラフィック5点…詳しくはわかりませんが、いわゆるトゥーンレンダリングのようなものに近いグラフィック表現で、アニメっぽいけどアニメ過ぎない感じがとてもいいです。また、ここは非常にファーストインプレッションが良かった点なのですが、主人公の動き・仕草・服や髪のなびきにとにかく躍動感を感じられ、キャラが走ったりして動いてる場面をプレイしながら見て久しぶりにワクワクするような感覚を覚えました。
・音楽5…記憶に残る音楽が多く、しっかりと場面場面でシーンにぴったりなオーケストラBGMが流れていたと感じます。ワクワク・ドキドキが感じられるBGMでした。過去に色々とゲームをプレイしてきましたが、十分上位に食い込むくらい満足行くBGMだったと思います。
・読み込み…最初に少し長いロードがあるくらいで、プレイ中は気になる長さのロードが発生しなかったのは中々頑張って作ったなと感じました。
BAD/REQUEST
快適性1…とにかく、このゲームはアクションゲームであると思われるのにアクション面の出来が悪すぎる(大味すぎる)と感じました。地上戦はいいんです。地上戦は。しかしながら本作の魅力である重力操作を用いた空中戦がとにかくイライラします。
理由としては、
①「カメラが自キャラに近すぎる」②「重力移動がただの直線番長」③「ロックオン(視点追従)がない」
の3点が個別に、さらに相乗効果でクソさを際立ててくるのです。
①はアクションゲームでよくある問題点。キャラにカメラが寄りすぎているせいで回りが全く見渡せません。また、壁際のカメラがクソ化してしまうのはお決まりで。オプションでキャラからカメラを離すことは勿論出来ません。重力操作でカメラ酔いすることは一切なかったですが、終盤に登場する必殺フォーム時は私でも酔いかけるくらいにひどいカメラワークでした。
②本作は重力操作するときのフォームが3つありますが、基本的に忙しく空中移動するときには移動方法に違いが出ません。しかしその空中移動が重力操作によって「落ちる」であって、「自由に飛ぶ」とは違うのです。本シリーズを未プレイの方はちょっと言っている意味がわからないかもしれないですが。とにかく、重力操作で空中移動をする際、対象点に行くのにほんの僅かに軌道修正が出来るものの、ほぼまっすぐの移動しか出来ないのです。短い距離で曲線を描きながら移動できず、細かい点をほぼ直線でつなぐ移動しかできないので、必然的に操作がとても煩わしくなります。
そんな操作がよろしくない空中において、敵は細かく動いて、なおかつ画面外から攻撃してきますので、それはそれはたまったものではありません。
③先の②で挙げた問題というか不満点に大きく関わるのですが、とにかく細かい空中移動が「空を飛ぶ様に」素早く直感的に出来ないため、本作の空中に現れる素早い敵を(空中)で画面内に効率的に収めることが出来ず、何をやっているのかわからなくなります。ロックオンが無いわけではないのですが対象物を画面中央に収めないと機能しない、中途半端なオートロックなため、空中でキャラに近すぎる糞カメラと戦いながら敵を探すわけです。そうしてプレイヤーは一体何と戦っているのかわからなくなります。カメラなのか、敵なのかという様に。
アクションに関しては、中盤の離れたところからオブジェクトを投げるか、自分で殴りに行くよりも味方に殴らせておいたほうが操作にイライラせずに効率もいいですし、また終章のボスラッシュでは明らかに調整してなさそうに感じました。基本的に適当に殴って切り札の変身からの一発KOみたいに進行します。
カメラに関しては、公式も不満が出るだろうと思ってか、オンライン接続時にゲーム内のお知らせでモーションセンサーを使ってスムーズに操作できますと告知してますが、確かに少しは改善したとは思いますが、モーションセンサーを積極的に使ってゲームをプレイしたいと思うプレイヤーなんてそんなにいないと思います。根本的にカメラの改善をした方が良かったのではと思います。
サブミッション…本作の醍醐味って既存の物理法則に逆らった重力操作による自由な移動だと思うんです。なのにこのゲームのサイドミッションは「重力操作を禁止、もしくは制限」し「特に面白くもないストーリ・操作」を「何度も繰り返し」求めてきます。私は別に洋ゲーオープンワールドゲームを崇拝しているわけではありませんが、とことんセンスが無いと思いました。(またですか…)と何度思ったことでしょうか。
パワーアップ…このゲームはジェムと呼ばれるものでキャラを強化出来るわけですが、とにかくたまりません。基本的にはマリオの道中のコインのように、広いオープンワールドに少しずつ配置してあるものを探し回ることとなります。それでも全然たまりません。わざわざ作ったフィールドを見て回って欲しい気持ちはわからないこともないですが、敵を倒したときにもパワーアップするジェムなりを入手出来るようにするべきだったのではと思います。
また、別に存在するダスティートークンとよばれるボーナス解放の為のポイントもそうです。「ゲームの寿命を少しでも長くしたいとしてやったことが極端すぎてそれを早々に感じたプレイヤーが飽き飽きしてやめていってしまった」という感じです。
COMMENT
前作は中盤までプレイ。
今作はシナリオ100%かつDLCストーリークリアまでプレイ。
本作は発売日に購入したが、なかなか続きをプレイしたいという気持ちになれず、今更ながらクリア。
その間に発売された期待作はだいたいプレイしましたが、この作品はダントツでアクション面の出来が悪かったかなと思います。そのせいで他の作品に浮気してしまっていたのですが…。
私からすれば、極端にいいとこと極端に悪いとこが半々で存在しているゲームだと感じました。
オープンワールドを自由に飛び回るのは凄く楽しいんです。グラフィックはそれなりにキレイですし、主人公はカッコ可愛いですし、コスチュームチェンジも豊富に用意されていますし、だだっ広い空間を「落ちる」感覚は他では味わえないですし。
しかしながらストーリをつなぐ合間のアクションがダメなせいでゲームを進めるのが嫌になっちゃうんですよ。いちおうアクションゲームなので
そこがとても気になってしまって、この点数と致しました。私はどちらかと言えばアクションゲームはアクションがしっかりしていないとダメな方なので、コメントもBADが多くなってしまいました。
さて、”前作をプレイして満足した方”なら「正統進化した作品」と言える出来で、問題なく満足できる出来なのではないでしょうか。ぜひ購入してプレイしてみる価値はあるのではないでしょうか。
前作未プレイの方はまず、体験版がまだ配信しているのであれば購入前にプレイして、ご自身の感性を信じて判断してみたほうがいいのではと思います。