本作は同社作品でもある『AKIBA’S TRIP』の流れを汲んだ作品であり、同じく秋葉原を舞台にしたRPGになっている。 割と正統派なRPGに仕上がっており、そういう意味ではAKIBA’S TRIPとは名前が似ているだけで全く別のゲームと言ってもいい。 秋葉原で出会った少年少女が、繰り返す日曜日を打破すべく、人々の妄想を破壊する、というもの。 ストーリー自体は割と今風の王道的な話になっている。 キャラクターもそれに合わせて比較的低年齢のキャラが多く、秋葉原を舞台にしているだけあってオタク少年やアイドルと、それなりに幅広い。 また、装備も秋葉原にちなんだものとして、トレカやパソポン(パーソナルウェポン)といった要素もあり、多少凝った部分はある。
〇微妙な戦闘システム 語弊を恐れず書くなら、ぶっちゃけ『テイルズオブ』シリーズとほとんど変わらないシステムである。 それ自体は良いのだが、後発のシステムのわりに洗練されているとは言い難い。 全体的な動作は重く、モッサリ感は強い。 特にガードに予備動作があったり、ジャンプの操作がややこしかったりとアクション性はあまり良いとは言えない。 そんな訳で、華麗にコンボを決めてスタイリッシュに戦うようなゲームではなく、ひたすら敵に密着して殴り続けるゲームとなっている。 一定のゲージを溜めると使えるようになる『イマジンフィールド』もそれに拍車をかけており、「PVのようにキメて戦う」と作中では言われるが、特に操作性が変わる訳でもなく、単にバックに歌が流れてこちらの攻撃が強化されるくらい。 ただ一曲分強化が続くので数分は一方的に攻撃が出来る為、それを爽快感と取るか、単調と取るかは人それぞれだろう。 〇メリハリのない舞台 この手の現代モノのゲーム共通して言える事だが、舞台に変化がない為、中盤くらいからは飽きが生じる。 特に秋葉原が舞台という事もあり、そんなに広くないマップが最初から最後までほとんど変化がない。 またゲーム内のダンジョンである妄想宮も、多少雰囲気が違うくらいでどれも変わり映えしない為、ダンジョン攻略も段々と作業と化してくる。 さらに拍車をかけるように、敵のパターンも少なく、ほとんどが色違いというのも、同じような迷宮と錯覚させる要因となっている。 そのダンジョンを何度も行ったり来たりするイベントが多く、ただイベントの為だけにダンジョンの一番奥まで行かないといけない事がちょくちょくある。 そのせいで、ただでさえ狭い世界が、同じところばかり行き来しているせいで、余計に狭く感じてくる。 秋葉原を舞台にしたゲームである以上仕方ないとはいえ、正直それほど秋葉原である必然性も薄く、もう少し世界観を広げても良かったのではないだろうか。 そもそも実在の店舗とかもほとんどない架空の秋葉原であり、外観もハリボテみたいな街並みなので、あまり街を探索しているという雰囲気でもないし。 トレカやパソポンも、別に名称を変えているだけの装備パーツでしかないので、舞台装置として上手く働いているかは微妙である。
元々『AKIBA’S TRIP』のシリーズは、癖は強かったものの、オバカな雰囲気が受けていた部分もあったが、その部分を取り除き、マジメにRPGとして作った結果、特に面白味のないゲームになってしまっている。 ゲーム自体は悪いと言うレベルでもないが、かといってRPGとして見るとそこまで評価できる部分も少ない。 秋葉原を舞台にしている割りに、今一つそういうのが感じられないのも微妙な点。 ストーリーにメイド喫茶などが絡んでくるが、別にそういう店に入れる訳でもない。 ストーリーやキャラ面など、個々の部分で見ると結構面白い部分もあるので、その辺は残念なところ。
GOOD!
本作は同社作品でもある『AKIBA’S TRIP』の流れを汲んだ作品であり、同じく秋葉原を舞台にしたRPGになっている。
割と正統派なRPGに仕上がっており、そういう意味ではAKIBA’S TRIPとは名前が似ているだけで全く別のゲームと言ってもいい。
秋葉原で出会った少年少女が、繰り返す日曜日を打破すべく、人々の妄想を破壊する、というもの。
ストーリー自体は割と今風の王道的な話になっている。
キャラクターもそれに合わせて比較的低年齢のキャラが多く、秋葉原を舞台にしているだけあってオタク少年やアイドルと、それなりに幅広い。
また、装備も秋葉原にちなんだものとして、トレカやパソポン(パーソナルウェポン)といった要素もあり、多少凝った部分はある。
BAD/REQUEST
〇微妙な戦闘システム
語弊を恐れず書くなら、ぶっちゃけ『テイルズオブ』シリーズとほとんど変わらないシステムである。
それ自体は良いのだが、後発のシステムのわりに洗練されているとは言い難い。
全体的な動作は重く、モッサリ感は強い。
特にガードに予備動作があったり、ジャンプの操作がややこしかったりとアクション性はあまり良いとは言えない。
そんな訳で、華麗にコンボを決めてスタイリッシュに戦うようなゲームではなく、ひたすら敵に密着して殴り続けるゲームとなっている。
一定のゲージを溜めると使えるようになる『イマジンフィールド』もそれに拍車をかけており、「PVのようにキメて戦う」と作中では言われるが、特に操作性が変わる訳でもなく、単にバックに歌が流れてこちらの攻撃が強化されるくらい。
ただ一曲分強化が続くので数分は一方的に攻撃が出来る為、それを爽快感と取るか、単調と取るかは人それぞれだろう。
〇メリハリのない舞台
この手の現代モノのゲーム共通して言える事だが、舞台に変化がない為、中盤くらいからは飽きが生じる。
特に秋葉原が舞台という事もあり、そんなに広くないマップが最初から最後までほとんど変化がない。
またゲーム内のダンジョンである妄想宮も、多少雰囲気が違うくらいでどれも変わり映えしない為、ダンジョン攻略も段々と作業と化してくる。
さらに拍車をかけるように、敵のパターンも少なく、ほとんどが色違いというのも、同じような迷宮と錯覚させる要因となっている。
そのダンジョンを何度も行ったり来たりするイベントが多く、ただイベントの為だけにダンジョンの一番奥まで行かないといけない事がちょくちょくある。
そのせいで、ただでさえ狭い世界が、同じところばかり行き来しているせいで、余計に狭く感じてくる。
秋葉原を舞台にしたゲームである以上仕方ないとはいえ、正直それほど秋葉原である必然性も薄く、もう少し世界観を広げても良かったのではないだろうか。
そもそも実在の店舗とかもほとんどない架空の秋葉原であり、外観もハリボテみたいな街並みなので、あまり街を探索しているという雰囲気でもないし。
トレカやパソポンも、別に名称を変えているだけの装備パーツでしかないので、舞台装置として上手く働いているかは微妙である。
COMMENT
元々『AKIBA’S TRIP』のシリーズは、癖は強かったものの、オバカな雰囲気が受けていた部分もあったが、その部分を取り除き、マジメにRPGとして作った結果、特に面白味のないゲームになってしまっている。
ゲーム自体は悪いと言うレベルでもないが、かといってRPGとして見るとそこまで評価できる部分も少ない。
秋葉原を舞台にしている割りに、今一つそういうのが感じられないのも微妙な点。
ストーリーにメイド喫茶などが絡んでくるが、別にそういう店に入れる訳でもない。
ストーリーやキャラ面など、個々の部分で見ると結構面白い部分もあるので、その辺は残念なところ。