【PS4】Gone Home: Console Edition
発売元 | Majesco Entertainment Company (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-11-02 |
価格 | 2700円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 セクシャル (CERO について) |
ショップ/リンク | |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ オンライン配信専用 ■ ジャンル:アドベンチャー |
- 総合ポイント
- 47
- (難易度)
- 1.00
- レビュー数
- 3
スコアチャート
GOOD!
〇引き込まれるテイスト
タイトルの通り、主人公が帰宅しただけの話。
しかし家族は誰もおらず、ただ妹のメモが残っているだけ。
果たして家族に何が起きたのか……というのを家探しをして探っていくだけのゲームとなっている。
一見すると謎解きゲーのように見えるが、謎解き要素はほとんどない。一部、パスワードなどもあるが、簡単に分かるようになっており、謎解き部分がメインではないのが分かる。
本作の主題はあくまで「家族に何が起きたのか」という部分であり、落ちているメモやアイテムなどから、それを探っていくというものである。
そういう訳で無駄に広くて複雑な洋館を探検していくゲームなのだが、それが中々に面白い。
断片的に置かれているメモの数々から、父や母、妹の心境などが少しずつ伝わってくる。
そして物語の最後に真相に触れた時には、感動や達成感にも似た何かを味わう事が出来るだろう。
〇非常に秀逸な翻訳
本作を語る上では欠かせないのが日本語訳である。
この手の作品には珍しく、プロの翻訳家が名前を出して参加しており、自ら作品に惚れ込んで翻訳を申し出たというだけあって、そのクオリティは素晴らしいの一言。
重要な手紙からちょっとした小物に書かれた英文まで、余すところなく訳されており、またそれが作品の雰囲気を壊していない。
洋ゲーでありながら、読ませるレベルの文章というだけで凄いというものである。
〇意外に面白いコメンタリー
この手の洋ゲーにはよくあるのだが、日本のゲームには中々ないのが、製作者のコメンタリーというシステムである。
要はアイテムを調べた時に、どうしてこのアイテムを設置したのかとか、パスワードがこの番号の理由のような、そういう製作の裏話を製作者の口から聞ける訳である。
個人的には結構好きなのだけど、日本だとクリエイターが表に出る事は少ないので、流行りはしないだろうなぁ。
BAD/REQUEST
〇少しインパクトの弱いオチ
何が起きているのか分からない序盤は本当に魅力的で、家族に何が起きたんだろうと恐怖しながら進んでいく。
例えばある部屋に入ると壁に「JFケネディ暗殺の謎」「ケネディ暗殺の前に歴史を変える」などといったメモが張られており、まさか時間改変ネタなのか、と身構えたり。
あるいは風呂場に入ると、バスタブに血が付いてて、「まさか自殺……」なんてのがよぎったり。
そんな風に一喜一憂しながら進んでいくと……中盤くらいにあっさりと謎は解けてしまうし、割と現実的である。
無論、現実的なオチだからこそ、本作の持つリアリティが際立つのだが、やや肩透かし感が出てしまうのも事実。
COMMENT
前々から気になっていたが、PS+のフリープレイに来たのでプレイ。
ゲームというよりは小説、あるいはビジュアルノベルをよりビジュアル寄りにした感じか。
主人公以外にキャラは登場せず、そもそも一人称なので主人公すら画面に登場しないという作品だが、それだけに細部まで作り込まれているのは良かった。
両親の寝室のタンスを開けたらアレが出てきて気まずい雰囲気になったり、妹の昔のポエムが出てきたり。
そんな感じで細かい部分にまで気を使った作品というのがよく分かる作りである。
ゲーム自体は1~2時間もあればクリア出来るので、さっくりとプレイして、何とも言えない気持ちを味わうのもいいだろう。