【PS4】テイルズ オブ ベルセリア
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-08-18 |
価格 | 8856円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:君が君らしく生きるためのRPG ■ プレイ人数:1人(※戦闘時のみ最大4名) |
- 総合ポイント
- 74
- (難易度)
- 1.71
- レビュー数
- 21
スコアチャート
GOOD!
〇良い意味で陰鬱としたストーリー
テイルズオブシリーズには時折、暗く重いテーマが現れる。
TOSでは『人間牧場』といった今では中々難しいような話や、TOVでは『殺人』をテーマにしたような話があり、単純に世界を救うだけの話ではない場合も多い。
本作は『復讐』といった重苦しいテーマを扱い、主人公が悪側で、敵が正義側という構図となる。
必然的にダークヒーローめいた話になり、どうしても世界の敵として行動する事になり、人を選ぶ部分があるだろう。
逆に言えば、今までのようなどこか勧善懲悪めいた話ではないので、ある意味、考えさせられる話と言えなくもない。
〇個性的なパーティ
そんな訳で、上述の通り重苦しい業を背負った主人公ベルベットだから、パーティもギスギスしている。
しかしそんなギスギスしたパーティでも、他のメンツがボケやらツッコミやらを行う事によって、ある種の調和が取れている。
ロクロウやマギルゥがいなければ、とことん暗いだけの話になっていただけに、プレイヤーにとってもありがたい存在と言えるだろう。
BAD/REQUEST
〇悪い意味で陰鬱としたストーリー
暗い話はやっぱり人を選ぶ。
特に本作の肝でもある『復讐』は、人によっては理解しにくい部分もあるだろう。
弟を殺されたから復讐するのは理解出来るにしても、その過程で街を燃やしたり村を滅ぼしたりと割とやりたい放題である。
弟の復讐の為とはいえ、殺し過ぎでないかい、とプレイヤーがどうしても冷めた目線で見てしまう部分もある。
そういう訳で、割と普通の倫理観を持ってる人は、この辺に引っかかってしまうんじゃないかと思う。
〇謎の移動速度規制
とにかく移動速度が遅い。
途中、アイテムを入手していくと少しずつ移動速度が上がるのだが、なぜこんな謎な仕様にしているのか、理解に苦しむ。
移動速度アップのアイテムを入手しても、足が速くなると言うより、普通の速度に戻る、くらいの感じである。
移動速度が遅い事に文句を言う人はいても、速い事に苦情を言う人はいないだろうし、なぜこんな本来のゲーム部分に関係ないところで意味のない事をするのか、ゲームデザインを考えた人と一度酒でも飲みながら話を伺ってみたいと思えるほどだ。
さらに中盤、フィールド移動用の乗り物が手に入るが、これもまた遅い。
普通に歩くより若干速いかな、という程度であり、しかも独特の操作性があるので狭い場所では使いづらい。
まあこれが無いと行けない場所があるので、移動速度アップと言うよりは、ダンジョンのギミック用の乗り物なのだろうけど、それにしてももう少し速くても誰も文句は言わないと思うが。
〇戦闘システム
前作TOZに似たシステムだが、神依を前提としていない作りになっており、ところどころ改良されている。
本作はスタンが敵味方とも非常に強力な状態異常になっており、とにかくいかに相手をスタンにするか、スタンを受けないようにするかが肝となる。
ガードをしててもガードを突き破ってスタンになる為、必然的に相手を先にスタンにさせるのが重要となり、最終的にはスタン系の攻撃をひたすら連打するだけとなる。
難易度が上がってもやる事は一緒なので、相手の弱点をつくという戦略性はあるものの、戦闘システムはやはり大味なゲームである。
装備強化もしっかりとやれば恩恵を受けるものの、恐らく大半の人はあまり強化をせずにそのままでクリアしちゃうのではなかろうか。
COMMENT
前作TOZとリンクしている部分も多く、前作を知っているとより楽しめる。
必須ではないが推奨というくらいか。
ただし別に前作の謎を明かすような話ではないので、そういうのに期待すべきではない。
細かい部分には粗はあれど、全体的にはそれなりに良くまとまったRPGと言える。
ストーリーのボリュームも多く、シナリオを追っていくだけでもかなりの時間を要する。
ただ逆にサブストーリー面が少ない点が少し残念なところではある。