【PS4】サモンナイト6 失われた境界たち
発売元 | バンダイナムコエンターテインメント (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2016-03-10 |
価格 | 7776円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 暴力 犯罪 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:ファンタジックシミュレーションRPG ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 48
- (難易度)
- 1.67
- レビュー数
- 6
スコアチャート
GOOD!
■新キャラクター
こんなお祭りゲームみたいな仕様の主人公にしとくのは勿体無いキャラクター達でした。
お祭りゲームにありがちな「過去の主役を食う」逆に「空気化する」という事もなく上手くバランスを取れてたのも好印象。
■背景
お祭りゲームなので懐かしいマップが出てくるが、再現度も高くとても綺麗だった。
BAD/REQUEST
■ストーリー
・とにかくワンパターンさが目に付く。
歴代キャラと遭遇→操られてたり、襲われてるのを助ける→貴方はどこの時間から来た?の繰り返しをなんと終盤まで続けるというつまらなさ。
シリーズを知っていれば知っているほど展開がなんとなく読めてしまうので続きが気になるような作りではなかった。
その上大げさなくらいに「俺達は友達!仲間!」を繰り返すので非常にチープ。
・キャラクター間の扱いの差は激しく、優遇されているキャラはいいけど扱いの悪いキャラは見てて気の毒になる。まして、自分の好きなキャラが扱い悪いのはただ虚しいだけ。特に一部の誓約者・護衛獣・響友の扱いはなんかの嫌がらせかと思うレベル。
■自由行動中の会話
・ある意味このゲームの目玉かもしれないが、折角のお祭りゲームならではの意外なキャラクター同士の会話はあまりキレがあるものは少なく残念。
・「早く○○を助けに行かなきゃ!」という場面でも釣りの話をしてたり世間話をしたりとメインストーリーとの兼ね合いが出来ていない。
・女性キャラクターの胸の話や中性的なキャラクターを弄る話など、素人の妄想話みたいな会話も多くてとにかく不快。
キャラクターの外面でしか話を作れないのはこういったゲームでは致命的ではないだろうか。
■戦闘関係
・UIの使いづらさでストレス。武器とか待機型変えたいと思うだけでなんであんなに手間を取らせるのか。新コマンドのコネクトも使う頻度が高いのに同様に手間がかかりすぎ。
・視点変更のバリエーションが乏しく、グラフィックの3D化もあってカメラ関係が最高に悪い。SRPGでキャラの立ち居地が分かりにくい仕様とはいかがなものか。
・今回新導入の戦闘ランク制も条件不明で何をさせたいのかわからない。
・戦闘バランスも物凄く雑。物凄く弱いと思ったら物凄く強かったりと極端。基本的にはぬるいので周回は楽ではあるが。
■夜会話・エンディング関係
・これも目玉だろうけど、夜会話の方はボイスがあるのとないのがあって楽しみにしてた人は微妙にガッカリしそうでは?
・その上、今までの様にストーリー内の出来事を話すのではなく、自由行動中の会話の延長みたいな会話をする為やはりメインストーリーとの兼ね合いが出来ていない。
・各個別エンディングに関してはビックリするほどワンパターン。意外なことが起きたりもするけど特に説明はないので消化不良を起こすのもあった。
・過去キャラが新主人公と恋愛してしまうのではという懸念の声もあったけど、残念ながら一部的中してしまった。なぜか過去作女主人公と恋愛ルートのある男性キャラは全員引っ掛かります。そうでないのも引っ掛かる。誰が得するのだろうか。
■設定関係
・キャラを多く出している影響か、無理に個性的にしようとしたり、逆に元の個性を薄めて没個性になっているキャラもいる。
元々敵役だったキャラは映画版のジャ○アンの様になっていて、仲間として協調性を持たせる為に改変した感がある。
・過去作主人公と過去仲間キャラ同士で一部仲が良い、親密であるという描写が若干見られる。
サモンナイトシリーズはプレイヤーによって主人公と仲間の誰かを親密に出来るゲームなのにそれを固定化するのは、一部のファンのみを対象としてそれ以外を切り捨てるという事が分からなかったのだろうか。その上で新主人公と過去キャラの恋愛ありとは何がやりたいのかまったくわかりません。
・時間軸の違いなどを考慮しても設定ミスや一人称や相手の呼び方の間違いも見られる為かなりの監修不足が見て取れる。
・ユニット間のバランスを取るためか設定上重要な召喚属性を変更させられたキャラクターもいて、キャラクターや設定が売りのゲームであることを製作者は理解していないのでは?
■その他
・パートボイス化してしまったがあの声優陣ならしょうがないと思う反面、スマホのゲームでもフルボイスができるのにコンシューマーゲームが出来ないのはちょっと疑問。それも今まで出来ていた事にも関わらずである。
COMMENT
今作はいつものサモンナイトどころか5作目でギリギリ残ってたサモンナイトらしさすら失われた雑な作りという印象。
具体的には、
・ついに主人公や相棒がプレイヤーが選んだ方しか出てこないというお約束までなくしてしまった
・1~4までや5とも違う召喚システムで「サモナイトリーフで召喚できる」以外の説明がなく今まで題材が召喚術を問題とした側面があるのにこんな適当に扱うのかと言う疑問
・ターン式からアクティブターン式への戦闘システムの変更
・ストーリーに影響する選択肢がほとんどない
・バックログの廃止
・パートボイス化
・ナンバリングなのにリィンバウムが舞台じゃない上に時系列に繋がらない
・・・と挙げたらキリがない程。
お祭りゲームという点で散々言われたろうけどなぜこの内容でナンバリングタイトルにしたのかが謎。
外伝作なら多少の粗も見なかったことに出来たかもしれないが、ヘタにナンバーがあるために過去作との比較をしてしまうし、
過去キャラを集めるために無理矢理新世界を作り出した感満載の仕様はファンサービスというより過去キャラの人気を当てにしただけにしか見えない。
3作目以外は皆相棒を連れてるのに3作目だけ相棒ポジションの生徒が参戦してないし、カイル一家が出てるのに一人足りてないとかキャラ選も中途半端すぎて何を参考にしたのかわからない。
その上思いっきり「人気キャラクターが参戦」とか書いて売り出したけど参戦しなかったキャラのファンに喧嘩売ってるのか?という印象。