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【PS3】龍が如く0 誓いの場所

発売元 セガオフィシャルサイト
発売日 2015-03-12
価格 8845円(税込)
レーティング 【D】17才以上対象 セクシャル 暴力 ギャンブル 犯罪 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
5pt 4pt 5pt 5pt 5pt 3pt 3pt
総合点
91pt

GOOD!

龍が如く1よりも前の1988年の神室町と蒼天堀を舞台に、当時20歳の桐生一馬と24歳の真島吾朗の2人の主人公が巻き込まれるストーリー。
「カラの一坪」と呼ばれる土地を巡った極道社会での出来事や人間ドラマは、とても重厚で見応えがあります。
特に「欲望とカネが渦巻く」という表現がまさに体現された裏社会のドラマはとても生々しく、そこで起きる先が読めない展開も驚く内容が連続でした。

1988年の神室町と蒼天堀は以降の作品にはない雰囲気や風景があり、バブル絶頂期の薄汚れた感じの大都会の街並みが造られています。
道路はゴミであふれ、町中の建物には眩しいネオンの広告が輝き、街行く人々はカネを持て余した会話や行動をしていたりします。
後の作品の神室町と蒼天堀を知っていると、この一味違う両者の街の雰囲気や空気感は新鮮に感じるほどです。

シリーズではお馴染みのキャラをはじめ、多くのキャラがさまざまな形で出演しているところ。
後のシリーズ作品をプレイしていると、思わずニヤリとしてしまうようなキャラ達の過去(1988年当時)の姿を見ることができます。
特に桐生一馬と親友の錦山彰との関わりの描写は、後の作品を知っているなら感慨深いものがあります。

カネが湯水のように稼ぎやすい。
従来の作品では稼ぎにくかった何十万、何百万というカネが簡単に稼げるようになっています。
育成も含めて、さまざまな場面でカネは必要になってくるので、この仕様も時代を反映しています。

維新で実装された、戦闘スタイルが複数に分かれた戦い方が今作にも実装されています。
桐生一馬にはチンピラ・ラッシュ・壊し屋、真島吾朗には喧嘩師・ダンサー・スラッガー。
それぞれの戦い方に特性があり、うまく使い分けることで爽快感ある戦い方ができます。

グラフィックは従来のシリーズ作品に比べて、とても綺麗です。
維新と同様に、今作も次世代機であるPS4とのマルチプラットフォームを兼ねてか、だいぶ綺麗になりました。
登場キャラの肌や服の質感、風景の鮮やかさなどが良くなっています。

BGMやミニゲームで収録されている楽曲が、過去最高の素晴らしいものばかりでした。
戦闘のBGMはロックやテクノが効いたものが多く、ミニゲームの楽曲は印象に残るものばかりでした。
特に「恋のディスコクイーン」などのディスコの楽曲は、普通にシングルCDで発売しても良いほどの素晴らしい楽曲です。

今作でも、従来のシリーズ作品に負けず劣らずの豊富なやりこみ要素が用意されています。
サブストーリーやシノギなど、かなりのやりこみ要素が用意されており、これらを遊ぶだけでもものすごく楽しめます。
特にシノギである「神室町マネーアイランド」と「蒼天堀水商売アイランド」は、カネ稼ぎにとても重要でやりこめばかなりの額を稼げます。

難易度は、EASY・NORMAL・HARDの3段階あるところ。
特定の条件を満たすことで更なる高難易度にもプレイすることができます。

BAD/REQUEST

維新と同様に、やりこみ要素の達成条件がやたらと数ばかりこなすものが多い。
「お金を~円使う」や「〇〇を~回する」といったやたらと回数を要求されるものが多い。
維新の時もそうでしたが、作業感があまりにも強いものが多いので、苦痛に感じやすい。

今作の育成(レベル上げ)にはカネが必要ですが、その額が高額過ぎる。
最終的に一つのマスを埋めるのに何億という金額が必要になってきますので、総額何千億という途方もない金額が必要になってきます。
GOODの項目で述べた稼ぎの良さがあるといえども、億単位となるとなかなか簡単には稼げません。
さすがに1桁額を減らして、もう少し育成しやすいゲームバランスにして欲しかった。

真島のシノギである「蒼天堀水商売アイランド」の稼ぎのバランスが悪い。
桐生のシノギである「神室町マネーアイランド」は、やりこめば最終的に10億ぐらい簡単に稼げるのですが、真島のシノギはせいぜい1億ぐらい。
それに桐生のシノギは待つだけで稼げますが、真島はミニゲーム形式でプレイを進めないといけないため、労力もかかります。
この辺りのゲームバランスも、もう少し稼ぎが良くなるように調整して欲しかったです。

維新!でどこでもセーブできたシステムが、今作ではできなくなりました。
従来の作品同様に、電話ボックスか電話機でしかできなくなりました。
過去の作品でできていた便利なシステムが次回作でなくなってしまうのは残念です。

COMMENT

32型液晶TV・HDMI端子使用。
龍が如くシリーズは1・2・3・4・5・OF THE END・見参・維新をプレイ済み。
難易度はEASY、クリア時間は112時間でクリア。

たまたま新品3600円ほどで売られていた今作を購入しプレイ。
クリアまでに一番時間がかかった龍が如くでしたが、今作は今までの作品以上に長く楽しめました。
今までは4がシリーズ最高傑作だと思っていましたが、今作は4をも上回る最高傑作だと感じました。
良いところをあげるとキリがないくらい素晴らしい要素が数多くあり、最高傑作としての貫禄がある作品でした。

タギングには選んでいませんでしたが、「やりこみ」の要素も充実しています。
「0」というタイトルではありますが、過去の作品をプレイしているとより楽しめるので、「前作プレイ推奨」です。

総じて、今作は良作です。
龍が如くシリーズが好きな方にぜひオススメです。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
夏色アサシンさん(Webサイト)  [2019-03-18 掲載]

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総合ポイント
70
(難易度)
2.83
レビュー数
6
スコアチャート 龍が如く0 誓いの場所レビューチャート

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80-89
16.7%
90-100
【60点以上】
100%
【標準偏差】
9.48