PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

☆BGM
このゲームで唯一褒められる部分。レジェンディアレベルではないものの、神殿等のBGMは良かった。

☆シナリオ
序盤は本当に良かった。

BAD/REQUEST

☆戦闘
テイルズといえばアクション要素の強い戦闘。しかし、今作はその戦闘が全く面白くない。
過去作は60fpsだったにもかかわらず、今作は30fps。全くヌルヌル動かない。
戦闘シーンの移動速度がやたら遅い。敵はやたら速い。
PTが4人中2人固定なので自由度が皆無。
4連携しか繋がらないので、爽快感皆無。ステップさえ一回に数えられる・・・。
カメラワークが最低。狭い場所や壁際だと、FPS視点のようになったりするので意味が分からなくなる。
敵にやたらと耐性持ちが多い。雑魚でも5属性中3属性耐性持ちだったり、ボスなどは4属性耐性持ちは当たり前。なので属性特化の天族が使いにくい。
カムイ前提の戦闘。回復もカムイ。回復術なんて焼け石に水。
敵の術がやたら強い。3すくみというクソなシステムなせいで、AIが奥義で敵の詠唱をガンガン早めていく。
術技が異様に少ない。レベル30台で全て覚えられる。
敵のエネミーシンボルから大体MAXの数が出るので基本乱戦


☆グラフィック
エクシリアよりも劣化。ジャギジャギで、いつの時代のゲームだよと・・・


☆シナリオ
序盤は期待できた。いわゆるぼーいミーツガールでわくわくする展開だった
しかし、中盤からは破綻。もはや設定は矛盾しまくりでどうしようもない。
そもそも「種族間の共存」というテーマがあったにも関わらず中盤以後、天族は完全に人間を下に見ているし、結局そんなテーマは忘れ去られる
何をすれば穢れるのか・・・。
ロゼという暗殺者を持ち上げ続けるPTメンバー。
ライラの言いなりになる主人公。
アリーシャの離脱シーンも、引き止めることなくお別れ。歴代主人公ならまずありえない。
デゼル関連の唐突さと陳腐さ。
エドナとの「兄を救う方法を見つけよう」という約束を完全に忘れ去る主人公。サブシナリオで補完するも、そもそも救う方法を探してないので殺すしかない
ロゴになっているドラゴン。ほぼ出てこない
原点回帰を謳いながら、一切回帰している部分が無い
敵勢力に全く魅力的なキャラがいない。
本当にプロが書いたのか疑うレベルの破綻ぶり。

☆システム
まずスキル関係。普通に分からない。武器ごとにスキルが決まっているわけでなくランダムで、それを組み合わせてさらに特別なスキルを発動させるのだが、何をどう組み合わせればいいのか一切理解できない
というか理解しようという気すら起きない。ただ単にややこしいだけで、非常に面倒くさい。

イベントのたびにリセットされるPTメンバー。なぜかイベントがあるたびに大体ミクリオとライラに戻されるので、ボス戦でまず初めにやらなければならないのは隊列の設定しなおし・・

スキットがセーブポイントディスカバリー前に少しある以外は、ほぼ宿屋に泊まらなければ発生しない。そのたびに金取られるという・・・

☆その他
いつもどうりのDLC地獄。かと思いきや、まさかのメインヒロインシナリオを、ソフト発売後１週間で発表するというゴミっぷり。このDLCを発売するためにアリーシャを不遇キャラにしたとしか思えない。バンナム商法ここに極まり。

COMMENT

テイルズは、派生作品やら移植前やら含め、ほぼ全てプレイしてきたテイルズ信者です。

エクシリアで不満があったものの、さすがにあれ以上のクソゲーは作れないだろうと思い購入しました。しかし、私はバンナムを舐めていたようですね。エクシリアが良ゲーに見えるほどの出来でした。

ボリュームも少ない。30時間程度でクリアできますし、大部分は無駄に広いだけのマップを移動しているだけ。

テイルズというのはご都合主義展開だけども王道シナリオで、熱い主人公達が困っている人々に手を差し伸べながらいつの間にか世界的災厄に巻き込まれ、最後には世界を救うというのが基本です。ラスボスですら救おうというのがテイルズ主人公達の青臭さだったはずです。
しかし、今作からはそんな気配は一切ありません。

導師が世界に与える影響がどうのこうの～とライラはスレイを諭し、その言いなりになりますが、それでも「何か手がないか！？」「助けたい！」と思うのが普通です。しかし、そんなモノは序盤のスレイにしかありませんでした

ロイドのように「目の前の人間も救えなくて世界再生なんてやれるかよ！」というくらい言えないものでしょうか・・・？
また異種族共存というテイルズ恒例のテーマをやりたいのなら、クレアのピーチパイ演説でも聴いてきて欲しいものです。

とにかく過去作へのリスペクトや、あって当たり前のものを徹底的に排除した作品。
全てが投げっぱなしのくだらない作品です。

余程時間の有り余っている人にすら奨めることが出来ない、駄作中の駄作。