PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

グラフィックがきれい
キャラクターとオブジェクトのモデリング、ライティングとレンズフレアエフェクト、空気感の表現、どれも高い完成度です
映画のようなカメラワークと迫力ある演出のムービーシーンも必見です
これまで数多くの海外ゲームをやってきましたが、人物、人工物、岩や土など自然のオブジェクトの質感やエフェクトの使いどころなんかは、海外ゲームに劣らないほど、徹底して作り込まれていますね
ムービーシーンでのレンズフレアの多さは制作チームのこだわりを感じるほどです。

ステルスゲーム×オープンワールドというゲームシステムもなかなか良い
オープンワールドということでマップが広く、潜入できるルートも様々、さらに天候や時間経過が潜入に与えてくれるメリットもあります。

高い場所から双眼鏡で基地を偵察し、敵をマーキング、砂嵐に乗じて潜入....というのもできて面白い
といっても、敵も無能ではないので、ヘルメットやシールドで不意打ちに備えたり、時間によって警備ルートを変更してこちらの潜入ルート付近の警備を強化してきます。
そのおかげで、こちらは色々な潜入ルートと侵入ポイントを発見できますし、戦略性も上がり、違った攻略、楽しみ方ができる
リアリティと潜入のスリルはシリーズでも一二を争うほどです。

GMPを消費して武器や装備品を現地に届けてもらう補給要請システムも便利
敵に発見され戦闘になり、弾薬が少なくなってきて一度体勢を立て直したいって時にかなり使える
そのまま戦闘続行するか、敵の警戒態勢が解かれるまで隠れて再び潜入するか、 敵地の状況や自分のスタイルに合わせて補給ができます
崖の上から偵察していて、スナイパーライフル持ってくればよかったなぁ・・・、と思った時も補給で届けてもらえる
敵の攻撃ヘリに見つかってしまったけど、麻酔銃とショットガンしか持ってきてない(ｵﾜﾀ)って時にも、対空ランチャーを届けてもらえます
(ただし、物資が届くまで少し時間はかかります)

武器、装備品の開発、マザーベース拡大などの育成要素。
マザーベース(自分の基地)は最初、小さいです
ミッション中に敵兵士を回収して仲間にできます
仲間にした兵士は、戦闘班、研究開発班、拠点開発班、支援班、諜報班、医療班、警備班に自動的に配属されます
(自分で配属先を変えることもできます)

それぞれ兵士の能力に合わせた班に配属させ、班のレベルを上げていくことで新しい装備を開発したり、ミッション中により効果の高い支援が受けられるようになります
面白い要素ではありますが、人によっては、ただ面倒くさい要素に思えてしまうことはあるでしょう

潜入のスリルと戦略性の多さ
数多くのやり込み要素は、さすがメタルギアと言ったところでしょうか。

BAD/REQUEST

ストーリー後半が未完成
序章と第1章は完成しているので面白かったのですが、第2章からストーリーミッションが激減します
第1章のミッションの高難易度版が大半を占めています
しかも全部ではなく、バラバラ
「なんでこの2つのミッションだけ装備現地調達バージョンなの？」

そして第2章の途中で、いきなり最終章のミッションが追加されます
その最終章のミッションをクリアしたら、ストーリーは終わりとなるのですが、ムービー以外は序章のミッションと全く同じ内容
ラスボス的な存在もなく、クリアした後もなにか物足りないし、あまりにもあっけない
(ストーリーをクリアしたこともわからなかった)
伏線丸投げで、ストーリーがきちんと終わっていない。


ミッション開始してから降下地点に着くまで、毎回同じ演出を見せられるのはつまらない
プレイヤーキャラの顔アップ→立ち上がってヘリのドアを開けて、また座る→降下地点に着くまで景色を眺める→降下地点到着
と、毎回同じ演出を見せられる
スキップできるようにしてほしかったです。

COMMENT

プレイ時間は180時間程で、メタルギアシリーズはアシッドやゴーストバベルなどの外伝を除きプレイしてきました
グラフィックとゲームシステムはとにかく素晴らしいの一言
ボリュームもあり、とても楽しめています
しかし、ストーリーは残念！ シナリオはともかく、ストーリーが未完成なのが残念でなりません
第2章後半の唐突なストーリー展開も納得がいきませんね

制作会社のほうで色々あって開発が遅れたとか、開発費用を使いすぎたとか、事情があるのでしょう
それはわかりますが、これが最後と思うとなんだか悲しいですね.....

ちなみにMGSVグラウンドゼロズとMGSVファントムペインは、MGSピースウォーカーからの続きなので、本作品をプレイする前にをやっておくことをおすすめします。