PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

『東京魔人學園剣風帖』（ＰＳ版、ＤＳ版）
『東京魔人學園外法帖』（ＰＳ版、ＰＳ２版血風録）
『九龍妖魔學園紀』（ＰＳ２版無印・re:charge）を各２周クリアした者です。
『魔都紅色幽撃隊』は２周目突入です。

グラフィックが丁寧な水彩画タッチで良い。動きが意外と自然。ＥＤ曲もテンポよくていい感じ。

キャラ設定が良い。オリジナリティがあると思う。
萌市のヲタ精神には正直、心が動かされた。「偏見持っててゴメンね！」レベル。
アイドルオタをなめてた。

戦闘パート、慣れれば面白い。
攻撃範囲の狭さや、自分の行動決定後に動く敵に四苦八苦していたけど、この位くらいハンデないと易しすぎだったのね、と後で分かった。

コンビニのＢＧＭが『魔人』『九龍』と同じ曲（別アレンジ）。
店員の声もあの人だし、ブレないなぁ。
『魔人』『九龍』がらみの遊び要素も、ファンには「おおっ！」だった。
高校名とか、血縁関係とか。
ボードゲームでの声優がらみの隠し要素が、壬生くんファンにはツボ。


訓練の映像は面倒だけど、１周目終わって２周目入る前にネットに繋げてアップグレード（？）したらスキップできるようになったので、まぁ良し。

周回プレイ向き。あっさりしているけれど、逆に何周でもやれる気がする。
ていうか、周回プレイ前提のゲームだよね、これ。
レベルやパラメータ、憶えた技は完全に引き継ぐし、トロフィーの種類リストとか見ても、パラメータの上限数値見ても、そんな感じだと思う。

BAD/REQUEST

周回プレイ、一体どれくらいの人がしようと思うだろう。
訓練とかは同じアニメと台詞の繰り返しだし、内容がとても薄いから、飽きる人多そう。
ＥＤはキャラ人数分あるけど、シナリオやらルートも少ないから、そう云う意味では周回プレイには不向きだし。

『魔人』『九龍』から続く感情入力システムが、『五感』を入れた事で幅が狭くなった。
選べる感情が９から５に減って(無視を含む)、肯定と否定がそれぞれ、事実上の２択ずつ。
そりゃあ、いくらなんでもパターン少ないわ。

ていうか、「霊が見える人」って世間でそんなに肩身狭いものかなぁ？
何か、『世間のはみ出し者』を無理矢理『異端者』に仕立てている感じがして、中途半端に偏見が強く居心地が悪い世界。

「何故こういう設定？」と謎が残るキャラが多い。
『魔人』がらみのキャラが多いけど（龍蔵院とか舞園とか）、それにしてはシナリオ自体に生かされてない。あくまで「ファンならムフフ」程度。
ＥＤを見れば分かるのかもしれないけど、肝心の個人ＥＤへの道が頗る分かりづらい。

アイテム少ないなぁ。お金を貯める意味が分からない。
使えるアイテムは専ら くじで入手していたから、一般依頼を頑張ったけど。
ていうか、フリーバトルで貯まるお金は夕隙社のものでなく主人公の個人資産？

ＯＰ曲は、聴くに耐えられなかった。何あのクォリティの低さ。
そりゃ、本編にロックの話は出たけどさ ‥‥‥。映像が良かっただけに、残念さがひとしお。
単に私が洋楽嫌いだから、ってだけじゃないと信じたい。

えーっと、約１名、「戦時中、もしくは戦後間もなく」という時代設定に相応しくない“服装”のキャラがいるような気がするのは、気のせいだろうか。
志我くんの移動手段にも、謎が残る。校内は百歩譲って、あの編集室周辺を車椅子で介助なしに移動できるのか ‥‥‥。
本編中、テキストを読んでいても、違和感大爆発だったんだけど。
結局ラスボスが何をしたかったのか、さっぱり分からない。
ただの頭が悪い殺人鬼の話？ぼんやり感が半端ない。

COMMENT

今井 秋芳監督の作品、ただそれだけでプレイしました。
そのためだけに、ＰＳ３本体を購入しました。（Vitaは持っていない）
後悔は、全くしていないです。
ネット上の友人がレビュー日記を途中でやめた時点で、覚悟していましたし。

自分は好きだけど、人に薦められるかどうかは別問題。
あっさりしたのを何周もしたい人には、戦闘や訓練が面倒だろうし。
（しかもルートが少ないから周回プレイには不向き←あれ？）
深いテーマや戦闘パート（ボードゲーム含む）が好きな人には、物足りないだろうし。

色々微妙なゲーム。
つっこみどころ満載なので、アラさがしが好きな人には持って来いかも知れない。