【PS3】魔都紅色幽撃隊
発売元 | アークシステムワークス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2014-04-10 |
価格 | 7344円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 言葉・その他 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:學園ジュヴナイル伝奇 ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 36
- (難易度)
- 2.56
- レビュー数
- 9
スコアチャート
GOOD!
九龍(無印、完全版)プレイ済みです。
グラフィックが、敵も味方も見た目は油絵っぽい塗りのCGですが、それがぬるぬる動きます。
スキップ速度が速くて快適。
黒猫が可愛い。
……頑張って探しても良い点なんてそれくらいしかありません。
BAD/REQUEST
○ストーリー、キャラクター
薄い。ぺらっぺらです。本当に九龍と同じ人が作ったの?と疑ってしまうレベル。
まず仲間に関しては、特に大した理由もなく仲間になったかと思いきやその後は特に何もなくEDまで一切発言なしなんていうのは当たり前。一応、各話終了後に話しかけることはできますが、「魚は生、焼き、煮る、どれが好き?」と聞かれて答えたら終了する程度のどうでもいいような会話だけしかありません。感情移入のしようがねえ!
ストーリーも短すぎます。スキップが速いとは上記しましたが、それを使えば1話あたり2分程度ですっ飛ばせるくらいの短さです。起承転結どころか起と結の糸偏の部分くらいしかないです。それぞれのキャラクターが掘り下げられるでもなし、驚きや感動の展開があるわけでもなし、全体を通してみても、「うん、だから何?」という感想しか出てこないようなレベルのシナリオでした。
そもそも舞台が学園である必要性が皆無です。体育祭や文化祭、修学旅行、テストなどの学校らしいイベントは一切ありません。ジュブナイルだからという理由だけで学校にしたんでしょうが、全ッ然ジュブナイルになってないですしね。設定についても説得力皆無です。ラスボスも完全に意味不明でした。敵方はおろか主人公にさえ何々がしたいという目的が全くないのが問題なんだと思います。
○バトル
「敵の行動を予測する」とは名ばかりで、ほとんど運ゲーです。敵の行動可能域は表示されるので、ここに動いたらこいつの攻撃がヒットする、こっちに動いたらあいつの攻撃がヒットする……といった感じで、こちらの攻撃可能範囲を重ねて潰していくのが一番効率がいいです。
戦闘前に罠を仕掛けることもできますが、そもそも敵の初期位置がランダムなうえ、やたらと広いマップもあったりするのでほとんど意味がありません。
また敵の状態異常攻撃がウザすぎます。敵の攻撃に麻痺属性があるとして、アクセサリーで耐性をつけていない限り攻撃を食らえば100パーセント麻痺になります。アイテムで治癒させることもできますが、たとえ治癒させたところでもう一回食らえば確実にまた麻痺になるわけですし、下手に治療しても麻痺→治癒→麻痺のループを繰り返すだけになります。
○システム
個人的にかなりイラついたポイントです。非常に不親切な作りになっていると思います。
まずOP画面からして、起動の度に「はじめから」にカーソルが合っています。こんなのは序の口で、フリーバトルに出撃する際、ブリーフィングを終えてさあ出撃だとなってから、さらにもう一回出撃を選ばねばならず、さらにそこでもう一回「出撃しますか?」と聞かれる始末(加えていえばそこでもカーソルが基本「いいえ」になっているので、わざわざ「はい」に直さなければなりません)。そしてようやく出撃だと思ったら、毎回毎回垂れ流される同じムービー……スキップは可能ですが、スキップのためにスタートボタンを押さなければなりません。たかだかフリーバトルに出撃する程度のために何回入力を求めてんだと。ちなみに確認画面を表示しないとか、そういったことをコンフィグで調整できないのかなと思ったのですが、無理でした。
また仲間と一緒に訓練することで、罠の設置費用が安くなったりスキルを覚えられる数が増えたりと色々恩恵が受けられるのですが、その訓練がまた厄介です。スキップもできないミニムービー(毎回同じ)とセリフ(好感度によって多少変化するが基本同じ)を見て、終わりです。何が楽しいんですか、これ……。でも何度も繰り返しやらないとレベルが上がらないので何度も何度も見る羽目になります。
それと五感入力システムとやら。別に感情入力だけでよかったのでは?
○OP曲
何の冗談だと言いたくなるくらいド下手糞なボーカル。どうしてこれを採用した……。
COMMENT
プレイしていてなんだか転生学園幻蒼録を思い出しました。あっちも大概でしたが、プレイ中の感覚としてはまだあっちのほうが楽しんでプレイできていたような……気のせいでしょうか。
いやもうホントに、一体何がどうなってしまったんだと言いたくなるような出来でした。
どうしても九龍と比べてしまいますが、切り離して本作単体で見ても決して優れたゲームとは言えません。購入を考えている人に対しては熟考に熟考を重ねることを進言いたします。