【PS3】輸入版:Remember Me
発売元 | Capcom Entertainment (オフィシャルサイト) |
---|---|
発売日 | 2013-06-04 |
価格 | 0円(税込) |
レーティング | 17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ 海外タイトル |
- 総合ポイント
- 47
- (難易度)
- 2.00
- レビュー数
- 1
スコアチャート
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発売元 | Capcom Entertainment (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-06-04 |
価格 | 0円(税込) |
レーティング | 17才以上対象 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ 海外タイトル |
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GOOD!
1)ビジュアル面
グラフィックについては行ける所・見える所が限られている事もあってか非常に綺麗です。舞台となるパリは上下層にわかれていて、富裕層の住む上層においてはパリの街並みに近未来的な機械が合わさった美しい風景がひろがり、一方下層では街が瓦礫やごみに塗れており、スラム街の雰囲気がとてもよく出ています。物語冒頭で敵が社会の上層部にいる事が語られますが、それを強調するかのように綺麗な箇所と薄汚い箇所が徹底的に描き分けてられていて、製作者のアートワークに対する気遣いが感じられました。
主人公ニーリンですが、やや奇抜ながら露出少な目の動きやすそうなファッションになっています。妙齢の女性にセックスアピールを強いることなく、芯の強そうな女性像を作り上げている点に好感が持てました。
2)謎解き
主人公の持つ記憶を操作する能力がゲーム性に生かされています。敵から盗んだ記憶からパズルの答えを推測したり、ターゲットの記憶を改ざんしたりすることでストーリーを進めていきます。
記憶の改ざんを行う「メモリーリミックス」、これは記憶をビデオテープのように再生・巻き戻ししながら、記憶の改ざんポイントを探すという本作独特のミニゲームです。間違ったポイントを改ざんしてしまっても、それを元に普通にムービーが流れていく点が面白く、時にはユニークな結末を見ることもできます。但しそれは間違った選択なので、再び正しい改ざんポイントを探しなおす必要があります。
BAD/REQUEST
1)自由度が少ない
まず、ゲームは1話ごとに区切られており、オープンワールドではなくアンチャーテッドのように道なりに進んでいきます。分岐は収集物集めでちょっと寄り道できるくらいしかありません。
それだけならまだしも、進むべき道にいちいち矢印が出るので頭を使う余地がほとんどありません。テクニックも必要ありません。(もし仮に矢印が無かったとしたら、道に迷ってまともに進めなかったかも知れません。このゲームはアンチャなどと違い、どのオブジェクトが掴める・掴めない等のルールが少々わかり難いからです。)
スラム街から見える高層ビルを見るたびについつい思ってしまいます。ここからあのビルまでシームレスに繋がっていたらな〜……と。アサシンクリードみたいに移動できたらな〜……と。そうすれば自分の中での評価は180度変わっていたかも知れません。
敵の記憶を利用して進むパズルですが、まず記憶を盗める敵は固定です。そしてパズルの解法も固定です。難易度も一部を除けば全然難しくありません。
「メモリーリミックス」は、改ざんポイントで物理的に物を操作することによって記憶内の人物の行動が変わるという、ピタゴラスイッチをいじるような内容です。他のアドベンチャーゲームのように会話に選択肢を持たせたりという事はありません。複数ある改ざんポイントを総当りで弄っていく風になりがちで、達成感はありません。
2)戦闘がつまらない
バットマンシリーズを髣髴とさせるコンボ形式のシステムですが、まず視覚・聴覚に訴えかけるものがほとんどありません。体力の高い敵をペチペチと殴り続けるだけ。派手な特殊技も一応ありますが、クールタイムが長く使いづらい。
敵によって攻略法が決まっていて、戦闘が単調になりがちなのも良くないです。
自分好みのコンボを作る「Combo Lab」が売りになっており、組み立てたコンボによって体力回復、クールタイム短縮などの効果が得られます。しかし、入力タイミングが地味にシビアなのと、コンボ中の敵の横槍が激しいので思うようにコンボがつながり難いです。
COMMENT
人の記憶というテーマ、美麗なビジュアル、オーケストラと電子音の入り混じった音楽、挑戦的なゲームシステム。人目を引く要素が多々あるがゆえに、あれやこれやと期待をしてしまいがちなのですが…正直つまらないです。勝手に期待しておきながら勝手に落胆してしまっているようでなんだか申し訳ない気もしますが、バットマン風の戦闘システムとアンチャ風の移動システムを合わせた所でつまらないものはつまらないので、仕方ないですね。
ただ、ストーリーはそれなりに引き込まれるものがありましたし、又「近未来のパリ+ディストピア風」な世界観やニーリンの人物像が丁寧に作られており、一見の価値はあると思いました。ニーリンの色黒+ショートカットというのは個人的にはツボでしたね。アップで見ると結構可愛いです。でもそんなニーリンより可愛いキャラが実はいるのです。JAX!JAX!
結局のところ「コンセプトはともかく、ゲームとしては何ら面白くない」、そういうゲームでした。