【PS3】LIGHTNING RETURNS : FINAL FANTASY XIII(ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII)
発売元 | スクウェア・エニックス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-11-21 |
価格 | 7770円(税込) |
レーティング | 【C】15才以上対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:RPG ■ プレイ人数:1人 ■ ダウンロード版:7,000円 |
- 総合ポイント
- 68
- (難易度)
- 2.63
- レビュー数
- 24
スコアチャート
GOOD!
・隅々まで探索できるオープンフィールド
欲を出せば、もう少し細かいところまで作りこんで
大時計の上や神殿の頂上等に行き世界を見渡せると尚良かった。
・素晴らしい音楽
無印や2で流れていた各テーマを見事に使いこなしており
流石にこのへんは浜渦節とも言える。
元々各テーマ自体が非常に美しいメロディーだが
それらを見事なアレンジで完全に作品に溶け込ませている。
・熱い戦闘、というか本作はこれにつきる。
前作、前々作では、グラフィックと操作性が一致しておらず
アクションゲームのように見せかけたRPGの域を出ていなかったが
本作では操作性がかなり快適になっており
ジャストガードや回避等、反射神経を使うアクションが多彩になった。
これにより繰り返しの戦闘の単調さを上手に回避している。
BAD/REQUEST
「演出」
これが全てを台無しにしている。
前作前々作の例にもれず、意味不明のポージングや
綺麗事を一言二言叫び、ボス戦へ突っ切るストーリー。
何ひとつ無印の頃から進歩していない。
というよりこういう「痛い」演出を意識してやっているのだろうか。
ムービー中のモーションは一言でいえば「ミュージカル」。
あれは視点変更できない舞台演出だからこそ映えるのであって
ゲームでやるとクロックタワー3のようなネタにしか見えない。
腹筋崩壊覚悟。
ストーリーも各所で苦言が出ているが、
個人的には世界設定などは悪く思えず、
こういった架空神話は古くはラブクラフト、
近年ではエルダースクロールシリーズ等でも頻繁に出てくる。
しかしこのシリーズの致命的な点は
こういった広大な設定を生かしきれず
「絆」「想い」「罪」「償い」等の痛い+綺麗ごとで、
どこまでもストーリーが進むので
世界設定の広大さと、プレイ中にフィーチャーされている物語進行が
見事にミスマッチしており、
結果プレイヤーが「なにこれ?」と感じるストーリーになってしまっている。
COMMENT
本作のシステムを最初っからFF13無印でやっていれば
ここまで悪評を招くこともなかったかも、と思えるほどに
非常によくできている。
素晴らしいバトルシステムや広大なフィールド等の良い要素を
演出とストーリーで全て台無しにしている一作。
どこの会社も人件費は頭の痛い問題だと思うが
願わなくば、次回作は世界観設定とストーリー進行と演出を決める人間を
きちんと分業させて欲しい。
せっかくのナンバリングタイトルなのにあまりにも勿体なさすぎる。