PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

オリジナリティ
このゲームが唯一無二！とまでは言い切らないが、ありがちな透明人間という設定を雨と泥で表示・非表示させて進めていく要素はシンプルで良い。

サウンド
素晴らしいの一言。ハード性能が上がりどんな音色でも出せるようになった昨今「どっかで聞いたな」的な耳に残らない曲で溢れかえってるがこのゲームはポイントポイントごとにClassicだったり緊張感だったりを感じさせる曲が流れるのでBGMが全くうるさく感じない。
サウンドだけが素晴らしいというより、このゲームの雰囲気全てが曲であり、グラフィックであり、コンセプトだったりを引き立たせてくれてる。

難易度
これは人によるが自分はちょうどよかった。
良くも悪くも完全一本道なのでその時点で詰まるという事はその場所で解決策が必ずあるということ。プレイヤーにできる事は非常に限られてるので幾つか思いつくパターンを何度かやってみれば必ず解ける難しさ。
「それでも厳しいかも…」という人には何度かやられるとその場を切り抜けるヒントが見れるようになるので、そういうのが気に入らなければ見なけりゃいいので見たい人見たくない人への配慮もできてる。

クリアまでは数時間程度。長すぎず短すぎず。もうとにかくお猪口一杯のコーヒーをガスタンク一基分の水で薄めたようなただただ「プレイ時間は○○時間！」なゲームが掃いて捨てるほどあるが、自分にはこの長さが非常にちょうどよかった。

BAD/REQUEST

終始「怪物」に追いかけられてるだけ

ここが非常に勿体無い。確かに物語の始まりは謎の怪物に追いかけられてる少女を追ってたら自分も追われる存在になってた…だが、全チャプターとりあえず怪物に追わせとけ的展開しかないのでワンパターンでしかない。
というのも怪物に追われる際も、怪物を撃破or逃げ切れた際も「道を作る」事しか出来ないので、ハシゴを下ろすとか、怪物を誘導するとかしかないので、人によっては気に入らない点が目立ってしまえばもう続きやらなくてもいいや…になりそう。

いらぬ二周目要素
個人的に「もういい加減馬鹿馬鹿しい呪縛から逃れたら要素」のTOPに位置づける「周回要素」。
どうせ周回要素なんて1周分の内容を薄めて、同じ展開でちょっとだけ足しときましたよ〜でしかないので「これは面白い！もう1回やりたい！」と思えないゲームでこれやられると中身の薄い（しかもこのゲームにはないが、更に本編を削ってDLC…みたいな出汁と味噌を薄めて味噌汁っぽい味噌水みたいな）時間つぶし感しか感じられない。
これもやってみればわかるが2周め要素はあるものが追加されるだけ。要らない…

COMMENT

BADは「良い作品だからこそ思える部分」であって、これだから買わない方がいい的な意味は微塵もない。
むしろこの作品かなり昔からコンセプトイメージだけ出してずっと音沙汰なしな作品だっただけに「これもいつの間にやら消えちゃったかな…期待してたのにな…」と思ってたところに急に配信日決定、即配信だったので変に期待値を上げてしまい、またそういうゲームに限って「買う前100点、買ったら2点」なゴミが多い中、これは期待値もプレイ後も余り変わらず良い内容だと思えた。

人によってはこの長さで1500円は高いよ〜と思う人もいるかもしれないが、雰囲気ゲーが好きな人ならおすすめできると思います。