【PS3】メトロ ラストライト
発売元 | スパイク・チュンソフト (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-08-01 |
価格 | 8190円(税込) |
レーティング | 【Z】18才以上のみ対象 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:サバイバルアクションシューター ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 73
- (難易度)
- 2.00
- レビュー数
- 3
スコアチャート
GOOD!
【見ていて楽しい】
廃墟となった建物や薄汚い沼地、辺りを徘徊する異能の化物達が荒廃した世界をよく表しています。Falloutやラストオブアスにも通ずるものがありますが、メトロの大きな特徴と言えるのは「ガスマスク視点」です。
メトロの世界では、核により汚染された地表で行動する為にガスマスクが欠かせません。ガスマスクをつけても視界は十分確保できるのですが、マスクが泥で汚れたり敵の攻撃を受けて血がつくと視界が遮られるので、L2ボタンを押して汚れを手でふき取る必要があります。また頻度は多くないがマスクにヒビが入ることがあります。こうなると視界が更に悪くなるので、新しいマスクを探して拾わなければなりません。少々面倒ですが、こういう小さなこだわりによって高い臨場感を得られている点が良いです。(ついでに言うと、マスクのフィルターを定期的に取り替えないと窒息死するので、フィルターを拾い集めつつ進めないといけない。)
ビジュアルが優れているのは地表だけではありません。人類唯一の生活圏である地下鉄の駅内部においては、商店、軍事、風俗など人々の生活の様子が細かく描かれています。
【聴いていて楽しい】
一つ一つの物音に重みを感じます。銃声、化物達の咆哮、足音。更には前述したマスクをぬぐう時の音や衣擦れの音などのちょっとした物音に至るまで、プレイヤーにリアリティを感じさせる音作りには感心させられました。
吹き替えの質も高いです。単に演技の質が高いだけではなく、所々にオモシロな演技が混じり聴いていて楽しいです。今年は洋ゲーの話題作が色々発売されていますが、その中でもラストオブアスに比肩する素晴らしい内容だと思います。
サウンドに関しては文句なしの5ptです。
【ステルスゲームとして楽しい】
電球を撃ちぬいたり手ではずしたり、ブレーカーを落としたりする事でステルス行動が取りやすくなります。明るい場所と暗い場所で見つかりやすさが全く違ってくるので、いかに闇にまぎれて行動するかを考えながら進行する点が面白いです。
ステルスせずに普通にドンパチしても十分楽しめます。
【演出が楽しい】
最初と最後以外にムービーを使用せず、プレイヤーの操作中にイベントが進行します。自然な流れでプレイヤーの没入感を高めていくという点では良い演出だと言えます。
BAD/REQUEST
【ビジュアル面できつい部分がある】
カサカサと音を立てながら動き回る巨大なクモの化物。至る所に倒れている死体。巨大な昆虫っぽい生物。視界を遮るハエ。生活圏の不潔で薄暗い雰囲気。生理的な嫌悪感を受ける可能性がある部分が多いです。
【ステルス行動がやや容易】
・暗闇でしゃがみ移動をしている限り、敵のそばにいてもほぼ気づかれない。
・明るい場所で敵に視認されても敵対状態になるまでに若干のタイムラグがあり、その間に敵を倒すか物陰に入れば敵対されない。
・敵は倒れている仲間に対して反応しない。
・見つかっても次のエリアに逃げ込めば、追撃を回避できてしまう。
【ストーリーがわかりにくい】
前作未経験者に対するフォローが無く、話がわかりにくいです。
【イベントスキップが出来ない】
前述したとおりムービーを使わずに進行していくのでスキップが出来ず、また一つ一つの会話が長めで周回プレイが億劫になりがち。
COMMENT
田中敦子のナレーションPVでなにやら大作感を醸し出していますが、正直そこまで大したものではないです。また、ラストオブアスやFalloutの様な世紀末感漂うゲームが好きだからといって迂闊に手を出すのも危険です。ストーリーはわかり難いし、見た目は不潔でグロく、ゲームとしての造りはやや武骨です。
ただ個人的には、よそで味わえそうで味わえない独特な世界観が凄く気に入りました。今年はまだまだ大作ソフトが多く控えていますが、現時点においては五指に入るお気に入りゲームです。
他の大作・話題作にすっかり埋もれている感じですが、ローカライズの質も高いことですし、興味を持って貰えたら良いな・・・と思います。