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【PS3】エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜

発売元 ガストオフィシャルサイト
発売日 2013-06-27
価格 7140円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 セクシャル (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:旧約錬金術RPG
■ プレイ人数:1人
■ プレミアムBOX版:10,290円



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
3pt 4pt 3pt 4pt 4pt 4pt 1pt
総合点
76pt

GOOD!

黄昏シリーズというだけに落ち着きのある世界観ですがアトリエらしい緩い女の子や猛々しいオジサンや可愛らしいマスコットキャラのいる情景はほんわかした気分にさせてくれます

グラフィックがよかったのか原画がよかったのかわかりませんが
過去のアトリエと比べると等身が若干上がり少し大人びたスタイルのモデリングが気に入ってます
顔のモデリングもアーシャは原画より顔の面積に対して目の比率が総じて高かったモデリングでしたが
エスカは一部以外は原画を忠実に再現している印象です

アトリエでお馴染みの調合システムはアーシャの調合をよりわかりやすく洗練しておりアーシャをプレイ済みならすんなり馴染めるかと思います
調合アイテムの原料となる材料に火、水、風、土の属性値が割り当てられており
作成したいアイテムに火の属性を持つ材料を一定値まで加えると作成後のアイテムに攻撃力アップの能力が発現するといった具合です

また材料の各属性値を加えていくと火、水、風、土のそれぞれに対応したスキルが使えるようになります
水の属性値を加えていくと水の属性値を他の属性値に還元する水のスキルが使えたり
土の属性値を加えていくと作成するアイテムの品質や個数を増やす土のスキルが使えます

様々な理由で投入する材料の持つ属性値が水に偏っているんだけど作成後のアイテムの個数を増やしたい
といった場合は水のスキルを使い水の属性値を土に還元し土のスキルで個数を増やすといったように
ただゲームをクリアするだけならそこまで工夫する必要はありませんが
精度の高いアイテムを作り込んでいくためには適度に頭を捻らされます

酒場で依頼を受けて失敗してもデメリットなし
昔のアトリエのようにお金を稼ぎたいんだけどメインの目標の期日も迫っている
バイトしてお金を稼ぎたいんだけど錬金術師としても大成したい
あちらを立てこちらも立てるにはどうしたらいいか?といった「多忙」という楽しい悩みがアーランド以降のアトリエには希薄でしたが
エスカは4ヶ月毎にその期間の課題を大量に出されるので全ての課題をクリアすることを目的とするならそれなりの忙し楽しさを味わえました
ただし期間中に出されるメインとなる1つの課題を達成していれば他の課題は達成しなくてもデメリットはないので自分で全ての課題をクリアする!という目的意識を持てればの話です

戦闘は6人パーティ制になり3人の前衛と後衛の3人を入れ替えて戦っていきます
有限なれど強力なアイテムを使える二人の錬金術士
ボス戦では頼りになるステータス異常攻撃が得意なスレイアとアウィン
MP消費だけで雑魚を一掃できる物理攻撃特化のリンカとレイファー
回復役のルシル
スキルによってそれぞれに個性も割り当てられています

冒険に持っていけるアイテムには新しい制限が課せられました
エスカとロジーにはカゴとは別にそれぞれアイテム装備の枠が設けられています
初期では二人とも6枠
例えばフラムを持たせるには2枠消費しヒーリングサルブなら1枠消費します
それに関連して調合にも「アイテム枠のコストを減らす」「アイテム枠のコストを増やして効力を高める」といった新特性が加わりました
カゴに詰められるだけ詰めて冒険で使い放題だった過去のアトリエとは違い
調合したアイテムの装備枠コストや使用回数も重要になってくるので調合としても戦闘としても大変に面白い試みだと思います

今回はショートカット画面からイベントフラグが確認できます
イベントが起こる場所には「!」がついているのでしらみつぶしにあちこちの場所を訪れる必要がなくなりました

BAD/REQUEST

調合システム自体はわかりやすく工夫する余地もあり面白いのですが材料が優秀すぎて面白みを減少させる要因となっています
プレイしていくと一部の材料がチートレベルの素材になっていることに気づきくかと思います
これ投入してあのスキル使ってこのスキル使えば最高品質のもんが簡単に作れるんじゃね?その通り。作れます
当然そのチートレベルの素材を原料とする作成アイテムに限定されますが
そのチートレベルの素材もホムンクルスに依頼すれば複製が可能と調合の難易度を大きく下げ醍醐味を減らしている原因といってもいいでしょう
ホムンクルス縛りなどをしてこれも目的意識を持ってプレイすればクリアできる問題ではありますが

アトリエといえば作成したアイテムや装備で戦うことも醍醐味ですので当然それに付随するような形で戦闘の難易度も下げる要因となっています
一部のボスには苦戦させられますがそれ以外の雑魚戦闘などではそこまで歯ごたえを感じないでしょう
といっても最近のアトリエで歯ごたえのある戦闘というのもなかなかありませんので
昔からのアトリエユーザ以外には戦闘はこの方がプレイしやすく楽しいかもしれません

戦闘中のSEなどがどうにも迫力がないというか簡素に感じます

ゲームは4年目までプレイできるのですが3年目までは課題が出されストーリーが進行してゆきますが4年目は自由課題となります
この期間は主に錬金術でアイテムを作成し未だ見ぬボスを捜し求めて討伐するやり込み期間といえます
しかし歴代のアトリエをやってきたユーザには目標となる課題も提示されずこの期間がなんのためにあるのかわからなくなる方もいるかと思いますし
1年というのは余りに長いのでマリオンに進言してバカンス期間にさせてくれてもよかったんではないでしょうか
もしかしたらDLCでこの期間にしか到達できない新マップを配信する予定があるのかもしれませんが

COMMENT

歴代の錬金術士たちとは違い主人公であるエスカたちはお役所仕事に従事しており
調査のために冒険に持ち出した爆弾やケーキなどの消費したアイテムは街に戻れば役所から支給品として自動で補充されます
装備枠の制限で一度の冒険の難易度は上がってはいますが、消費した分だけ支給されるというのは冒険のための準備期間という日数コストの減少や経済的なゆとりを持たせることになりました
しかし4ヶ月という期間に大量の課題を達成するようにゲームは調整されているため今回については良い仕様と言えそうです

新しい試みを加えながらもイベントフラグが確認できるようになったり調合システムがわかりやすくなっていたり完成度は高い水準でよくまとまっていると思います
惜しむらくは調合に用いる材料またはホムンクルスが優秀すぎて調合、戦闘、課題達成も含め全体の難易度を下げすぎていると感じたことでしょうか
キャラクターも良くも悪くも癖がなくどのキャラも感情移入しやすく感じます
前作にいたキャラクターも出てきますがストーリー自体は別の切り口から始まるためエスカからプレイしてもすんなり入れると思います
システムもわかりやすく難易度も低いのでアトリエシリーズをやってみたいという方にはお奨めしたい一本です

 
プレイ時間:30時間以上60時間未満(クリア済)
チーズケーキさん  [2013-07-10 掲載]

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総合ポイント
66
(難易度)
1.50
レビュー数
16
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