PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

・グラフィック
非オープンワールド型の強みを生かした高精細なグラフィック。
暗い地下道から抜けるような青空まで高いレベルでまとまっています。

・熱中度
先が気になるストーリーとオートセーブ方式、難しめなステルスの緊張感と
達成感があいまって、止め時がなかなか見つかりません。ステータスや
武器の強化、素材収集などの要素も、ほどよいスパイスになっています。
リトライ時のロードがほとんど無いのも◎。

・満足感
ボリュームは十分以上。ストーリーもきっちり片がつき、
いい意味でこれで十分だという終わり方でした。何より、
プレイしていてダレるところがストーリー・アクション両面でほとんど
無かったのは素晴らしい。1週クリアの満足感ならPS3作品中でもトップクラス
だと思いました。ためらわずに満点を付けられる出来です。

・ローカライズ
文句なし。吹き替えはほぼ洋画のクオリティです。
とはいえフィールドの落書きなどは訳されていないので、
英語が読めると雰囲気がより味わえると思います。

BAD/REQUEST

・リプレイ性
2週目をプレイしていますが、演出や展開は1週目と変わるところはないので、
スキップ不能のシーンや移動場面などでダレてきます。アクションも
面白いのですが、やはり自分はストーリー展開に惹かれてプレイしていたのだ
と思い知らされています。いくら面白い作品でも2回見るとなるとしんどい。

・システム
同伴する味方が隠密行動中に敵の前に飛び出しても、まったく無反応です。
要は主人公にしか発見判定がありません。勝手にウロチョロされて発見されるよりは
いいですが、リアリティには欠ける部分ですね。初見だとバグかと思いました。

COMMENT

ゾンビもの・終末ものという、バイオハザードだのフォールアウトだので
表現されてきたことを繰り返しつつ、それらとは全く違う面白さを実現して
います。何が面白いかというのは、やはり敵クリーチャーも含めたキャラクター、
ストーリー、世界観なのだと思います。

未知の感染症の発生時から文明の崩壊後までを生きてきた男が、ある少女と
旅をすることになり、徐々に信頼関係が芽生えていく…と、これもありきたり
といえばそうなのですが、自ら操作しているせいか演出のせいか、久しぶりに
ラストでドキドキするほどに強く感情移入できたストーリーとキャラクターでした。
このストーリーとキャラクターが、この作品の七割くらいの重みを占めていると
思います。

逆に言うなら、目新しいシステムはさほど見られない作品です。そうした
ものを期待して買われるのは避けた方がよいと思います。あと、マルチプレイも
あまり期待しない方がよいかと。

とはいえ、ストーリーモードだけでもこの値段を出すに間違いなく値します。
文明崩壊後の世界観やキャラクターが気になった方で、重めの話やグロ要素が
平気な方には、ぜひオススメです。