PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

敵の攻撃を弾く「シノギ」を駆使してガンガン攻めていける。
敵の攻撃が当たるギリギリでシノギを発動するとカウンターが発生して大ダメージを与えたり、大きな隙を生み出すことも出来る。
斬る気持ち良さを追及したとだけあって斬撃に手応えがあり、爽快感は高い。
斬撃モードから敵の特定の部分を斬ることで発動出来る「斬奪」システムで体力等が全回復するのは、敵の攻撃が激しく被弾率の高いこのゲームとマッチしている。
好きな角度から斬れる自由切断はあまり意味はないが、オブジェクトが剣を振った通りに斬れるので最初はオブジェクトを斬り刻むだけでも斬る気持ち良さを感じられるでしょう。
探索やステルス要素も思ったより充実しており戦闘以外でも楽しめる要素は多い。
高速で移動してある程度の段差なら自動で飛び越える「ニンジャラン」のおかげで移動でダルいと感じることはないのは素晴らしい。
ブッ飛んだムービーの演出も個人的にはツボ。BGMも好みが分かれそうだがこちらも素晴らしい。
本編とは別に、見付からずに全員倒す、敵を全員倒す等のVRミッションは歯応えがありタイムアタック要素もある。
フレームレートは不安定ながら綺麗なグラフィックにしては滑らかに動く。

BAD/REQUEST

このゲームで最悪なのは「カメラ」。
操作キャラに近すぎるカメラは勝手に動き回り、敵を凝視したままカメラ操作さえも受け付けない状況が多い。
吹き飛ばされた時は何故かプレイヤーの後方にカメラが向き、次の敵の動きがわからないこともしばしば。
斬奪演出でのカメラワークも演出としては良いが演出後のカメラが近くの敵に向いてくれないので、倒したサイボーグの爆煙で敵を一瞬見失うことも。

次に自動ロックオン。
基本的にアクションゲームでは倒したスティックの方向に攻撃するものだが、このゲームでは勝手にロックオン（敵一体にカメラが向く固定するロックオンもある）し、スティックを倒そうが倒さまいがその敵に向かって攻撃を行う。
特にこれはゲーム序盤、メタルギア・レイ戦で顕著に現れる。
攻撃したい方向に攻撃をせずに違うところを攻撃するのはアクションゲームとしては欠陥だろう。

次に回避がない。
あるにはあるが、攻防一体という「技」に無敵時間が付いてるもので回避単体のアクションが存在しない。
アクションゲームにおいて敵の動きを見極め回避するというのは攻撃する爽快感とは別の快感があると自分は思っている。
別の避け方としてはニンジャランの高速移動で避けるという手もあるが、避ける気持ち良さはない。
モンハンで例えると尻尾攻撃をギリギリで回避でかわすか、ただ走って避けるかでは大きく感覚が異なると思う。
シノギは確かに強力な防御だがごり押しプレイになりがちで、慣れるほど凌ぐことでの爽快感は減ってくる。そもそもあろうことか終盤のボスはシノギの上からダメージを微量ながら与えてくるので尚更回避アクションは欲しかった。

上記の理由によって格段に上がる難易度。
ハッキリ言ってカメラが要因の被弾は理不尽で演出によって敵を見失うことはアクションゲームではあってはならないこと。
高難易度での数の暴力には嫌気が差す。
画面外にジャンプしてから画面外から攻撃なんて当たり前のようにしてくる敵もいる。
カメラ操作しながら攻撃、防御なんてまず不可能で難易度の上げ方に問題あり。

次に評価システム。
評価システム自体は好きだしリプレイ性の高いアクションゲームでは必須とも言える要素だが、斬奪回数やヒット数などが評価内容に含まれており完璧にプレイしなければSランクが取れない。
斬奪回数は斬奪が可能な敵から全て斬奪を成功させないと最高評価が取れないというのはまるで１つしかない正解を当てるようで、攻略に自由度がなく面白味がない。
斬奪は体力を回復するためだけのシステムでいい。何回も同じ演出を見るのは正直飽きる。

次にストーリー。
小島プロダクションが書いたと聞いたがいつものプラチナゲームスと何が違うのか。
世界観や説得力は素晴らしいがキャラ、展開共にいつものプラチナゲームスのゲームです。

COMMENT

総評としては良ゲーです。
プラチナゲームスのゲームには大体粗がありますが今回もたっぷりありました。
しかし斬る爽快感はアクションゲームでトップレベルの気持ち良さを誇っています。
MGSシリーズはプレイしたことはないのですが、ほぼ繋がりはないようなものでゲーム内で始まりゲーム内で終わると言った感じなのでシリーズ未経験でもアクションゲームが好きなら楽しめるでしょう。
ボリュームは少ないですがとても密度が高く1時間プレイしただけでも中々疲れます。
全トロフィー獲得が非常に難しい（自分は恐らく無理）ので気にする人は要注意。
ハードで始めましたがラスボスがかなり強く心を折られかけたので難易度選びも注意しましょう。
現在ベリーハードで挑戦してますが序盤から歯応えがあります。こんなに難しいアクションは久し振りです。
高難易度アクションゲームがプレイしたい方にオススメです。