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【PS3】真・三國無双6 Empires

発売元 コーエーテクモゲームスオフィシャルサイト
発売日 2012-11-08
価格 6090円(税込)
レーティング 【B】12才以上対象 (CERO について)
ショップ/リンク Amazon
タギングトップ3
タイトル概要 ■ ジャンル:タクティカルアクション
■ プレイ人数:1〜2人



オリジナリティー グラフィックス サウンド 熱中度 満足感 快適さ (難易度)
4pt 3pt 3pt 4pt 4pt 4pt 2pt
総合点
77pt

GOOD!

KOEIの昔からのお家芸である歴史SLGと無双シリーズの融合はやはり楽しい。
こういう形でアクションとSLGを融合させた作品はこのシリーズだけではないだろうか。
前作はバランスが悪かったが、今作ではSLGパートと無双アクションパートのバランスやテンポもかなり改善されたと感じる。カード内政が廃止になり普通のSLGと同じ内政になったのも嬉しい。

絶招秘計が楽しい。
今回、プレイヤーの行動に応じて各種の名声が上昇するシステムになっている。例えば、民に施しを行えば「仁愛」が上昇する。そしてその名声に応じて戦争中に使える秘計が増えていく。例えば武勇では自分の能力強化、智謀では火計や伏兵、陥落(落し穴)などのような罠、財産の名声が高まると防御拠点や投石拠点など攻守に役立つ拠点改築、規律は精鋭騎兵などの味方召喚、仁愛は味方の回復、悪逆は味方を犠牲に強力な効果を得るなどその数も多い。低難易度であれば力技でも簡単に攻略できるのだが高難易度を選択した場合はこれらの絶招秘計の重要度も増してくる。高難易度の序盤など防戦一方のときに伏兵や陥落などの罠に敵を誘導したりすると、ちょっとした諸葛孔明気分も味わえるし、投石拠点などは高難易度で敵拠点を攻略する際には重宝する。アクションとは言え、ある意味で最新のKOEIの三国志12(SLG)などよりSLGらしい戦闘を再現している。また、絶招秘計は敵武将や味方武将も使用する。時には回避不可能、確実にこちらが撃破されるようなタイミングで発動してくるため、一定の緊迫感があって良い。

前述のように撃破されても通常の無双や過去作と違い、自分が撃破されても残り兵力に応じて0〜4回程度の再出撃が可能。以前からCOMに関しては再出撃してきたのだが、自分も再出撃でいるようになった。これにより、SLGパートで兵力を充実させておくことの重要度も増した。

オンラインプレイが手軽。
高難易度でのオンライン協力プレイが楽しい。正直、低難易度だと協力プレイを必要とする場面はあまりないと思うが一人での勝利が難しい厳しい条件でプレイしていると本当の意味で「協力」プレイとなるので面白い。ホストはフレンド限定で招待することもできるし、無条件にゲストを募集することもできる。参加する側は難易度などの選択をすることも、選択せずに無作為にゲストを募集しているホストに繋ぐこともできる。

ホストの進行具合がホストに反映されるようになった。
ゲストはエディット武将でオンラインプレイに参加するのですが、その際の使用武器や名声レベルなどがホストの進行具合に依存するようになりました。従来のように序盤の武器も名声も低レベルのホストのところに武器や名声を強化しまくったキャラで参加してゲストが一人で無双状態なんてバランス崩壊なマルチプレイが起きにくくなりました。

追加武器が良い。
無印や猛将伝からさらに武器と武将が追加された。新武器の撃剣、破城槍などは派手な動きで立体的に飛び回り爽快感も抜群。

配下プレイ・君主プレイどちらも遊びやすい。前作よりも全武将プレイが遊びやすくなりバランスが良いです。

エディットモードが楽しい。200人まで作成・登録が可能です。そして、今回は既存武将との入れ替え登録が出来ます。これにより今まで、無双シリーズで扱いの低かったキャラを自分好みに自分の持っているその武将のイメージに合わせて作り替えることができます。例えば、袁紹軍の2枚看板の猛将である顔良・文醜などもモブ武将ですが自分で作り替える事ができます。
また、作成した武将はアップロードして他のプレイヤーとシェアする事もできます。

BAD/REQUEST

大きな不満要素ではないですが、いくつか挙げます。

武将のセリフが不自然。Empiresシリーズは既存のキャラやモーションを使って手軽に儲けようとしているのか、この辺りが相変わらず雑です。例えば本家の無双や三国志(SLG)の方であれば血縁関係などがきちんと設定されておりセリフにも反映されますが、その辺りの設定はないようです。血縁でも他人行儀です。
ただし、ゲーム中で築いた関係は反映されるのでそこは良い点だと思います。ちなみに味方を陥れるようなプレイをしていると味方からも敵視した態度を取られます。

エディット武将は口調で「豪快」を選ぶと主人にむかって「お前」呼ばわりするなどもあります。人によってはここに違和感を覚えるかもしれません。
ただし、この部分は元々の三国無双シリーズの設定がそんな感じですし、おそらく無双キャラでいうところの張飛、夏候惇、呂布、あたりを意識しているのかと思われます。
ただし、嫌なら言葉遣いをそういう設定にしなければ大した問題ではないですかね。

マルチプレイの細かいバランス。
ゲストキャラの強さがホストに依存する部分が多いことはGOODに書きましたが、アイテム装備が依存していません。普通にオンラインプレイするとゲスト装備アイテムなしで参戦します。ゲストは特定の操作により自分のセーブデータのアイテムを持ち込むことができますが、どちらにしてもバランスを重視するならホストに依存した方が良かったかと思います。また、全武器解放(戦闘で貯めた特典ポイントを使って解放できる。武器レベルを上げずに全武器を使える。)を使って武器レベルを上げないホストだとこれもゲストだけ武器が初期状態になってしまうのでこの辺りもホストと条件を合わせた方が同じ条件で楽しめたのではないかと思います。

マルチプレイをしているとフリーズすることがある。戦闘前にセーブするようにしているので大きな被害はないですが、改善されることを望みます。

BADというより要望ですが、もう少し本家の歴史SLGのように歴史イベントを盛り込んでも良いかと思います。(もちろん、イベントあり・なしオプション付で。)

こちらも要望ですが、拠点の取り合いだけでなく、真・三國無双5(無印)にあったような攻城戦、つまり衝車を守ったり、梯子で登って城壁の上の兵を倒したりといったものがあれば更に面白いと思います。

COMMENT

今回のエンパイアーズは良く出来ていると思います。概ね期待以上の出来です。私はKOEIの歴史SLGは「信長の野望・全国版」のころから好きですし、無双も「真・三國無双」の1作目から好きなので、エンパイアーズシリーズのSLGと無双の融合というテーマは好きなのですが、このシリーズは決して出来が良い作品ばかりでもなかったので今回は嬉しい誤算です。バランス、テンポ、難易度など良く纏まっていると感じます。SLGと融合した作品なのでストーリー性は低いですが、逆に歴史SLGが好きで無双も好きなら楽しめるかと思います。また、君主プレイ・配下プレイどちらも遊びやすく作られていますし、エディットモードではモブ武将との入れ替え登録ができるようになったのでコアな三国志ファンでも自分の好きなキャラで楽しむことができると思います。私は約190体(残りは予備枠)のモブとの入替用武将及び今作でカバーされていない三国志武将を作成し登録して遊んでいますが、200体では足りなくらいエディットにはハマりました。
そして、そんな入魂のエディットキャラを操作したり、ゲームに登場させるのもまた楽しいです。
エディットモードでいうと逆に、三国志とまるっきり違う登場人物ばかりにして違う世界観で楽しんでいる人も多いようです。武将を姫キャラだらけにする等。

真・三国無双シリーズは漫画・蒼天航路のような一騎当千を手軽に楽しめる作品ですが、キャラ設定・言葉づかいも同作品の影響を受けているのではないかと思ってしまうような部分が多分にあります。ただ、エンパイアーズシリーズはキャラ同士のつながりは汎用的でその辺りのキャラクター同志のやり取りの部分はあまり楽しむことはできないのでそこは期待しない方が良いです。

エディットモード約190体作成済み(10対程度予備枠としてあえて残しています。)、修羅モードクリア済み。

   
プレイ時間:100時間以上(クリア済)
南斗無双さん  [2012-12-07 掲載]

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総合ポイント
47
(難易度)
1.93
レビュー数
15
スコアチャート 真・三國無双6 Empiresレビューチャート

真・三國無双6 Empires 購入する
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【60点以上】
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【標準偏差】
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