【PS4】DEAD OR ALIVE 5 Last Round
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2015-02-19 |
価格 | 7344円(税込) |
レーティング | 【D】17才以上対象 セクシャル (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:格闘エンターテインメント ■ プレイ人数:1~4人(オンライン:2~16人) |
- 総合ポイント
- 71
- (難易度)
- 2.38
- レビュー数
- 8
スコアチャート
GOOD!
【オリジナリティ】
エロ要素ばかりが話題になるが、ホールドシステムによる三すくみは唯一無二で、もっと評価されてよいと思う。他の格闘ゲームでは、攻め込まれたときに反撃するには「相手の攻撃を読み」「反撃技を叩き込む」という2ステップが必要だが、ホールドは読み勝てば即ダメージを与えて攻守が切り替わる。反応速度が衰えたり、もともと反射神経が良くないプレイヤーでも、相手のクセや傾向を学習して読み勝てば、それがより容易に、素早く相手にダメージを与えられるし、「してやったり」感が感じられる。
【グラフィックス】
前ナンバリングタイトルである4に比べ、質感や顔つきがリアルになった。設定も3サイズもアニメっぽいキャラクターなので、リアル路線は賛否両論あるかもしれないが、2~4まであまり変わり映えがせず袋小路感があったので、この方針変更は良かったと思う。
また、不知火舞や井伊直虎といったゲストキャラを、うまい具合にDOA5キャラに変換できていると思う。
相変わらず、間接の表現に不自然なところがあったりするので、マイナス1点。
【熱中度】
世界のeスポーツ界からはほぼ無視され、半エロゲのイロモノとみなされているようだが、3すくみ(打撃>投げ>ホールド>打撃)のスピーディな攻防、クリティカルバースト(気絶のようなもの)までの攻守の読みあいなど、独特の読みあいがあって熱中できる。
「4」の対戦ロビーと比べると明らかに後退しているのでマイナス1点。「4」のロビーはMSから優遇されていたからこそ実現した、という話も聞くので、それと比べるのは酷かもしれないが。
BAD/REQUEST
【満足感】
豊富なコスチュームがウリの一つだが、とにかく価格が高い。DLC商法のえげつなさではバンナムとタメを張るほどに酷い。DLC搾取の言い訳にするために、基本無料版をリリースしているのではないかと思うほど。一応、無料の「カタログ」をDLすれば、対戦相手方が使用するコスは見ることができるようだが。
【対戦バランス】
開発も格闘ツールとしてのストイックさはそれほど求めていないのか、キャラバランスは悪いと思う。細かな調整もないようだし。それでも、プロデューサー(当時)が「設定上超人である忍者が他のキャラより強いのは当たり前」として、もともと強い忍者に新技を追加したりして格差を自ら広げたような「4」よりはマシと思いたい。
【システム】
ホールドシステムは素晴らしいが、勝敗決着後に死体蹴りできる仕様はやめてほしい。
COMMENT
システムの複雑化によるジャンル衰退が進み、それへのアンチテーゼとしてストリートファイター5はシンプルさへの回帰を打ち出したが、正直5AEでもまだ複雑だと思う。DOA5LRも結局ダメージソースは空中コンボで、結局これを覚えないとホールドで読み勝っても勝てないことが多い。コンボによる大ダメージは、努力の結果として分かりやすく見栄えもよいので今後も廃れることはないだろうが、人間の基本性能に劣るプレイヤーでも「読み」で逆転・勝利できるゲームが欲しい。
あと、今はオンライン集計でキャラ性能(キャラ別勝率)や「出し得で多用される技やコンボ」がわかるわけだから、「性能(勝率)の高いキャラは勝利ポイントを小さく、敗北ポイントを大きく」「同じ技・連携を出し続けると、相手に見切られる(という設定)ことで、硬直が長くなったり、与ダメージが減少する」といったリアルタイムな調整ができたら、強キャラオンラインがかなり改善するのではないか?