【世界観と設定】 日本のようであって日本ではない架空の国。 過去に犯罪者や異民を隔離していただけでなく内乱の首謀者が根城としていた曰くつきの田舎町。 罪人のレッテルである『特別義務』を背負わされたヒロインたち。 そんな彼女らを更生へと導く『特別高等人』を目指す主人公。 このへんの世界観や設定、更にはコンセプトアートのひまわり畑でテーマや方向性を示せているのは、素晴らしいの一言に尽きます。 【冒頭とラスト】 本編に入る前にちょっとしたアバンがあって、そこで流れるBGMと主人公のモノローグで一気に作品の世界へと引き込まれました。 ラストはネタバレになるので詳しくは書けませんが、飛距離より飛型点の美しさで勝負するような締め方で、物語を綺麗に着地させたなという印象を受けました。 【サウンド】 メインテーマとも言える「reason to be」は、主人公やヒロインたちが度々見せる『社会的圧力に屈しない高潔な意志』を想起させ、劇中で流れた時は思わず魂を揺さぶられてしまうほど壮大でインパクトのある曲でした。 あとは主人公の上司役を演じている若本規夫さん。 このキャラが登場すると自分も息苦しさを感じてしまうくらい、声と演技で畏敬の念を植え付けられました。 そしてもう一人。 これもネタバレになるので詳しく書けませんが……若本さんが演じるキャラとはまた別の意味で恐ろしいキャラがいて、その方の演技も登場する度にチビりそうになるくらい怖かったです。
【ヒロインたちのシナリオ】 2、3、4章が各ヒロインの個別シナリオになっているのですが……ここの出来が酷くて何度も心が折れそうになりました。(実際何度も寝落ちしました) どの章もテンポの悪さと会話のつまらなさが際立っていて、感情移入するどころか「もう終わってくれ……」という状態で山場を迎えるので、演出からセリフに至るまでの全てが陳腐に思えてしまいました。 【主人公のキャラ付け】 精神的に不安定且つ小説のキャラに影響を受けてる設定とはいえ、たまにおっさんぽい口調になるのが好青年風なビジュアルとギャップありすぎて最後まで違和感が拭えませんでした。
PS Nowのストリーミングサービスでプレイしました。 セーブ時に若干バーが止まるくらいで、あとは問題なく遊べました。 減点部分が総プレイ時間の半分を占めるので手放しでオススメはできませんが、冒頭の雰囲気の良さと、各所に散りばめられた伏線を終盤一気に回収していく流れは名作と呼ぶにふさわしく、少なくとも私はプレイして良かったと思えるゲームでした。
GOOD!
【世界観と設定】
日本のようであって日本ではない架空の国。
過去に犯罪者や異民を隔離していただけでなく内乱の首謀者が根城としていた曰くつきの田舎町。
罪人のレッテルである『特別義務』を背負わされたヒロインたち。
そんな彼女らを更生へと導く『特別高等人』を目指す主人公。
このへんの世界観や設定、更にはコンセプトアートのひまわり畑でテーマや方向性を示せているのは、素晴らしいの一言に尽きます。
【冒頭とラスト】
本編に入る前にちょっとしたアバンがあって、そこで流れるBGMと主人公のモノローグで一気に作品の世界へと引き込まれました。
ラストはネタバレになるので詳しくは書けませんが、飛距離より飛型点の美しさで勝負するような締め方で、物語を綺麗に着地させたなという印象を受けました。
【サウンド】
メインテーマとも言える「reason to be」は、主人公やヒロインたちが度々見せる『社会的圧力に屈しない高潔な意志』を想起させ、劇中で流れた時は思わず魂を揺さぶられてしまうほど壮大でインパクトのある曲でした。
あとは主人公の上司役を演じている若本規夫さん。
このキャラが登場すると自分も息苦しさを感じてしまうくらい、声と演技で畏敬の念を植え付けられました。
そしてもう一人。
これもネタバレになるので詳しく書けませんが……若本さんが演じるキャラとはまた別の意味で恐ろしいキャラがいて、その方の演技も登場する度にチビりそうになるくらい怖かったです。
BAD/REQUEST
【ヒロインたちのシナリオ】
2、3、4章が各ヒロインの個別シナリオになっているのですが……ここの出来が酷くて何度も心が折れそうになりました。(実際何度も寝落ちしました)
どの章もテンポの悪さと会話のつまらなさが際立っていて、感情移入するどころか「もう終わってくれ……」という状態で山場を迎えるので、演出からセリフに至るまでの全てが陳腐に思えてしまいました。
【主人公のキャラ付け】
精神的に不安定且つ小説のキャラに影響を受けてる設定とはいえ、たまにおっさんぽい口調になるのが好青年風なビジュアルとギャップありすぎて最後まで違和感が拭えませんでした。
COMMENT
PS Nowのストリーミングサービスでプレイしました。
セーブ時に若干バーが止まるくらいで、あとは問題なく遊べました。
減点部分が総プレイ時間の半分を占めるので手放しでオススメはできませんが、冒頭の雰囲気の良さと、各所に散りばめられた伏線を終盤一気に回収していく流れは名作と呼ぶにふさわしく、少なくとも私はプレイして良かったと思えるゲームでした。