【PS3】真・三國無双 Online Z
発売元 | コーエーテクモゲームス (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2013-07-18 |
価格 | 7140円(税込) |
レーティング | 【B】12才以上対象 セクシャル 暴力 (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 |
■ ジャンル:一騎当千MMOアクション ■ プレイ人数:1人 |
- 総合ポイント
- 21
- (難易度)
- 3.50
- レビュー数
- 2
スコアチャート
GOOD!
2007年から稼働しているオンラインゲームです。
MK2トップの広告にあったのでやってみました。MK2には発売日が13/07/18と書いてあるのですが、新規のゲームではなく、これは10本目の新シナリオ「司馬氏台頭」が開始された時期です。
しかし、リニューアルはされたようで、キャラクターが無双4ベースだったものが、無双6のものに変更されたらしいです(ちなみに最新の無双は7だと思います)。
次に、実は今回、私はPC版でやっています。ただ、このゲームはPC版とPS3版がほぼ同じなので参考になるかと思い投稿します(PC版とPS3版のサーバは共通で1つしかない)。違いは3点。
・グラフィックス
初期状態はPC版でも全ての項目が最低に設定されています。遠くは表示されず、あまりきれいではありません。私はPC版なので途中からすべて最高の状態にしたのですが、初期状態とは段違いに綺麗になります。それでも最近の他のゲームと比べると、標準より下です。
・読み込み速度
開始時のローディング状態をみるとPC版なのかPS3版なのかすぐに分かります。差はかなりありますが、元々PS3版でも15〜20秒程度しかかからないのであまり気にならないと思います。
・初期投資
PC版は無料、PS3版は7000円ほどでパッケージを買わなければなりません。その代わり、課金アイテムがはじめからいくらか入っています(丁度7000円分ぐらいらしい)。
PC版は“基本無料”ですが、はっきり言って何もできません。私は初期投資として6000円つぎ込みました。BADで書きますが、本作の課金はさらに苛烈です。
・ゲーム内容
3勢力に分かれており、プレイヤーはどこかの勢力に属します。そして、国盗り合戦を行います。これはいいアイデアだと思います。
普段のメインのプレイは4vs4で戦う“激突”モードです。1プレイは10〜15分程度で、NPCの数も適切で、良い感じだと思います。その他、シングルプレイとしては、特務というクエストが数十用意されています。1つ1つマンネリにならないよう、なかなか頑張って作ってあると思います。
武器は、現時点で62種類ほどあり、色々試してみるのも楽しいと思います。(ただし、入手しにくいのと、手に入っても数多く持てないという欠点もあります)
ゲーム内容自体は、取り分け面白いというほどではなかったのですが、序盤はまあ普通に遊べました。しかし…
BAD/REQUEST
今回、5日ほどで辞めることを決断しました。初期投資を捨てたようなものですが、この段階で決断した理由も含めて、次の2つ、“ゲーム環境”と“課金状況”について書きたいと思います。
【ゲーム環境】
(×)プレイ人口が少ない
「PCとPS3が共通にも関わらず選べるサーバが1つしかない」…この時点で気が付くべきだったのですが、私は新規のゲームだと勘違いしてミスりました。
私の所属勢力はたぶん規模が小さかったのですが、アクティブなプレイヤーは150〜200人、他勢力を合わせても1000人いないと思います。とにかく、数日で街はすでに見たことある名前の人ばかりという状態でした。
実際、初心者どうしでは全然マッチングしません。もう、恥を承知で将軍クラスのいる上級レベルの部屋に突入するのですが、それでもなかなか8人のフルマッチはしません。
しかも、試合時間は10分程度なのに、開始の待ち時間が30分あるのです。何もできない状態では10分待つのも辛いです。システム的には8人待たなくてもいいのですが、誰か1人でもOKしなければ出撃できず、寝落ちの人がしょっちゅういるのでなかなか出撃できません。
(×)差が大きい
本作は、すでに5〜6年も前から稼働していて、このシナリオで10作目です。ここまで残っているプレイヤーは、本作に関わったプレイヤーの中でも相当コアなファン、つまり技術的にも、階級的にもかなり上級のプレイヤーが多いと思われます。実際、8割のプレイヤーの階級は何々将軍で、初心者からみると雲の上の存在でした。
また、ただでさえ初〜中級のプレイヤーは少ないのに、その中には上位プレイヤーのサブキャラらしき者も結構います。いわゆる初心者狩りというやつで、勉強になる部分もあるのですが、あまりの装備の差に圧倒されます。
例えば、戦争系FPSなどでは、基本的に使っている武器の強さは同じなので、うまく後ろを取れれば倒せます。しかし、本作は例え先制したとしても「どんだけお前は硬いんじゃー」状態で、逆襲されて「なんでこんなに減るんじゃー」と嘆くことになります(相手の不正行為もある?)。
ちなみに、本作は武器・防具をアップグレードするのに必要なアイテム自体も入手しにくいのですが、それ以上の問題があり、実質、課金なしでは改造できません。
課金なしの共用機械で、材料集め(結構しんどい)していざ改造しようと思ったら、何と1段階目で成功率11%!(5段階ある)…さらに失敗すると使用アイテムは消える仕様でした(課金だと材料は消えないらしい。成功率は分からない)。
【課金】
本作は、強く課金を意識させられます。
課金は大きく分けて2種類。家具(実用上必要)を揃えるお金と、錬丹という合成時の消費アイテムの2つです。
課金方法ですが、まず、無双コイン(ゲーム内で手に入るお金とは異なる)というものをリアルマネーで購入します。これが500円→150枚、1500円→500枚、3000円→1150枚…つまり一枚当たり3.3円、3円、2.6円と値段が異なります(以下一枚当たり3円として計算)。こんなやり方初めてみましたが、3000円ずつ買わないと気分が悪いです。そして、本作は同様の手口が至る所でみられます(以下“アコギな商法”と称する)。
・1枚当たり3円
私が過去にやったゲームでは、リアルマネーとゲーム内マネーは1対1で対応して分かりやすかったのですが、本作はゲーム内マネーが1/3になっています。これにより、お金を使っている感覚が実際よりも小さく感じられます。
・武器
現在62種類ありますが、PC版の場合、デフォルトで所有できる武器の数がたった4つです。そして+4していくのに200無双コイン(つまり600円)かかります。
・消費アイテム
デフォルトで“30種×9個ずつ”持てますが、全然足りません。種類も個数も増やすのにお金がかかります。
まず、種類の方。10種増やすのに1200円。私は60種持てるようにして3600円。しかし、まだ足りません。
次に、個数の方(アコギ商法)。持てる数を、20、30、50個まで増やす三種の選択があります。ですが、どれか一つしか選べないのです。例えば30個までを買っておいて、さらに持てなくなった場合、新たに50個までのを買い直さなければならないのです。それならはじめから50個のを買うしかないじゃないですか。1500円なり。
・錬丹
一つ3コインのアイテムで、合成に必要なものです。合成に失敗しても消費され、何をやるにも1回10円近くかかる仕組みです(レベルの高い合成だと何個も必要)。ゲーム内でも手に入るアイテムなのですが、はじめの30回のプレイで4つしか手に入りませんでした。ちゃんと合成しようと思うと何百個と必要になるものですので、もうリアルマネーで買うしかありません。
ここまでで、私は初期投資の6000円を使いきりました。だんだんゲームの仕組みが分かってきたので後どのくらい投資が必要か大まかに計算してみました。
これ以上強くなり国盗り合戦の最前線に出ていくためには、武器鍛錬、防具鍛錬、アイテム合成のための家具は最低限必要です。これらの家具は例のごとくアコギな商法になっており、一番いいものを買うと800コインかかります。つまり800×3円が3種で…7200円もかかるのかい!
さらに家の改築をしないと多くの家具を置けません。改築は3回可能で、それぞれ300、500、900コイン(合計5100円)…もう計算するのも嫌になってきましたが最低限のものを揃えるのに18000円。まだまだ色々な課金アイテムがあることから考えても、これ全部で2万円で済みません。さらにゲームを維持する費用として錬丹代がかかってきます。
ここで私は判断しました。「やめよう!」と。6000円は無駄になりますが、これ以上被害を拡大させるわけにはいきません。それに、実際の金額以上にありとあらゆる場面で課金を意識させられるのは、精神的によくありません。
例えば、武器鍛錬は機械を揃えてもまだ終わりではないのです。その武器を鍛錬するのに、ゲーム内の取得金を使うかリアルマネーを使うかの選択をさせられるのです。当然後者の方が性能がよくなるという訳です。
COMMENT
MK2に投稿してからワースト1の点数をつける、記憶に残るゲームとなりました。
おそらく、トップレベルまで行き、国盗り合戦に影響を及ぼすレベルにまでいくと、初心者とは違った景色が見えるのではないかと思います。実際、長く楽しんでいるであろうプレイヤーがいることも事実ですので、こんなに低い評価をしていいものだろうか悩むところでもあります。あくまで、一初心者の意見として控えめに見ておいてください。
ただ、今からはじめて、トップレベルにまでたどり着くのは時間的にも金銭的にもあまりに遠い。このゲームを楽しんでいる人や製作者には申し訳ないのですが、本音の本音を言わせてもらうと、「本作の寿命はもう長くない」と思います。
“少ないプレイヤー数”“高い費用”“気分の悪い課金方式”と揃うと、もうゲームの内容に関わらず続けるのが難しい。確かに初心者プレイヤーも数人はみかけました。しかし、中盤の役職に上がったころから極端に見かけなくなるのです。
MMOには月額課金とアイテム課金の方式がありますが、本作のようなアイテム課金のゲームは衰退していくように思います。