【PS3】輸入版:DEAD SPACE
発売元 | Electronic Arts (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-10-14 |
価格 | 0円(税込) |
レーティング | (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:アクションアドベンチャー |
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発売元 | Electronic Arts (オフィシャルサイト) |
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発売日 | 2008-10-14 |
価格 | 0円(税込) |
レーティング | (CERO について) |
ショップ/リンク | Amazon |
タギングトップ3 | |
タイトル概要 | ■ ジャンル:アクションアドベンチャー |
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GOOD!
サイエンスフィクション・宇宙・ホラー、どの側面から見てもこれほど満足できる作品は、数ある表現手段の中でも少ないのではないでしょうか。特にゲームという表現媒体では尚更のことだと思うと、このゲームの質の高さに驚かされます。
まず特筆すべきなのは、在りそうで無かったインターフェースです。ステータスを開く度に画面表示が切り替わりゲーム内の時間軸と切り離されて作業をするという一般的な仕様を一掃し、ステータスを呼び出すと、よくSF映画に出てくるような透過色で表現されたホログラフィのディスプレーが表示され、このディスプレー上で全てのアイテム・装備管理、ログや仲間との通信が行われます。
この他にもホログラフィによる表現が多々見られ、コンピュータのディスプレーは勿論のこと、ドアがロックされているか否かを示す表示、エレベータの操作パネル、武器の残弾表示、落ちているアイテムの表示に至るまで徹底的にホログラフィが適用されています。
体力表示や特殊エネルギーの表示方法も変わっていて、アーマーの背骨部分で体力ゲージを、右の肩胛骨辺りに特殊ゲージを表現しており、およそ他のインターフェースも含めて、無駄なHUDを排除する為に考えられたものなのだと思います。
こういった仕様によって煩わしさが軽減し、視覚的演出やサウンド演出に対してより一層集中することになり、独特のインターフェースが恐怖やパニックという作り手の意図した効果を十分に増幅させているように感じます。
物理エンジンとサウンド演出の組み合わせも絶妙で、死体や肉片・金属物の動きに説得力のある重みが感じられたり、耳にこびりつくような不快感を与える肉片の音は、不快に感じるからこそ説得力があるのだと思います。
そもそも宇宙を舞台にしているので無重力空間や船外活動も存在するのですが、無重力の表現もしっかりとしており、重力空間を探索する部分とは違ったアクセントになっています。主人公はマグネットブーツを履いているので本当の意味での「無重力体験」とはなりませんが、狙った地点に飛び移った(?)際の天地逆転の演出は面白いです。多分に映像酔いを引き起こしそうですが…。
個人的には無重力空間よりも船外活動(無酸素空間)の部分が好きで、特にその領域に入る際に空気が抜ける演出や、領域から離脱した際の空気圧が調節されるような演出が気に入っています。後頭部に酸素継続時間がカウントダウンで表示(勿論ホログラフィ)されるのもいいですね。
専門家から見れば不合理な点があるかも知れませんが、素人が楽しむという意味では十分だと思います。
BAD/REQUEST
サウンド演出がちょっとおかしいなと思うところがあります。化け物が出現する際に音がずれているように感じるのですが、意図的にずらしているのか技術的な問題でずれてしまっているのか分かりません。もし意図的にずらしているのなら、私はあまり効果がないように思います。誤差がない方が恐怖を増幅できると思うのですが、素人考えでしょうか。
無駄なインターフェースを排除して見やすく且つ操作しやすくなっているのに、ショップでのアイテム管理が全てリスト形式になっているのは操作しづらく少々残念です。
COMMENT
発売される前から目を付けており、ローカライズされないと知って落胆し、ようやく購入してプレーできました。
閉鎖的空間・暗闇・種の危機というテーマを宇宙に求め、演出的に「バイオハザード」が進化すべきであった方向性を真っ当に受け継いでいる作品でしょうか。
熱中度で5点を付けていますが、厳密に付けるなら2点にしたいところです。というのも、これまでに述べてきたように熱中する要素は十分にあるのですが、熱中するには危険に思えてしまうのです。
非常に良く作り込まれた無機質な宇宙船内で、気持ち悪さや不快感を催すには十分の有機的な肉片の数々。襲ってくる異形の生物は脚を切断されても腕をもがれても突進し、死体がそこかしこに転がり、生存者はどこかイカれている。狂気と絶望の中で生き残りを掛けてもがく様に、同情や共感こそすれ、「熱中」などしてはいけないと自戒すると同時に、それほどまでに表現力の進化したゲームに出会えたことの喜びを込めた5点なのです。
22インチ・フルHD・HDMI接続でプレー