PlayStation mk2 :: PS4評価レビューサイト

GOOD!

クオリティは今までのＰＳ３ソフトで最高。初めてＰＳ３の性能をフルに使ったゲームと言える。
かつてないリアルな都市で、街を歩く群衆、全ての人に対しアクションを起こせ、アクションが返ってくる。ＲＰＧでは面倒なだけの移動に興奮や緊張、感動を持たせた、生きた世界を初めて創ったゲーム。
ＲＰＧのような中世世界が好きな人には感動的なゲームだと思う。
ちなみにＲＰＧでは基本である「話す」コマンドが無いが、「突き飛ばすす」「胸ぐらつかんで放り投げる」「周りに気付かれないよう刺しＸＸす」「飛び掛って刺しＸＸす」「斬りつける」「斬りＸＸす」「殴る」「馬ではね飛ばす」こんなことが全ての人にできる。18禁となるのも頷けるデンジャラスさだが、市民を殺すとＨＰが減る、警備兵に気付かれるなど制約はある。
難しい操作は無しで、忍者のように壁によじのぼり屋根から屋根へ駆け回る爽快感。高い塔に登ることでマップを更新できるが、塔の頂上で街を見渡すシーンは荘厳な音楽と相まって映画のワンシーンのようだ。
戦闘の殺陣がリアルで迫力ある。特に剣や短剣でのカウンター攻撃はカメラワークも良くアクション映画のようだ。
気付かれないように調査し近づき倒すという趣旨のゲームだがごり押しでもいけるので初心者やトリガーハッピーにお勧め。
日本語吹き替えなのでアクションしながら字幕を目で追う面倒さが無い。プレイヤーの行動に反応する群集の声がウリなのでやはり日本語で良かったと思う。

BAD/REQUEST

宣伝ほど自由度が高くない。特に暗殺は、標的の所に行くと必ず演説を聞かされてから暗殺スタートとなる。罠にかけられるなどして真正面から戦わなければならないこともしばしば。
イベントシーンを飛ばせない。2週目で面倒なだけでなく、標的暗殺時に必ず発生する長ったらしい冥土の土産がアサシンのイメージであるサイレントキルの雰囲気を壊しているように感じた。
クリアしたミッションに再挑戦できるが、どのシーンから始めるかは自由に選べない。調査をはぶいて暗殺だけやるというのは無理。アサシン教団本部で命令を受けるところからとなるので面倒。しかもリプレイは、中断してもセーブされないので（シークレット取得はセーブされるが）中断地点から再スタートはできない。
薬物中毒者だろうか？近づくと突き飛ばしてくるキャラがいる。それ自体はゲームの程よい障害として良いのだが、うめき声がこり過ぎというか、正直気持ち悪い。生理的に受け付けない人もいるだろう。また、ビューポイントでシンクロするシーン、このゲームを象徴するシーンの一つとも言える荘厳なシーンでプレイ上の楽しみの一つだが、しばしばこのシーンにまでうめき声が聞こえ、非常に興ざめする。
ゲームを始めてイキナリＳＦなストーリーだったので少し興ざめした。物語に奥行きと壮大さを持たせると感じる人もいるだろうが、個人的には雰囲気を壊された気がした。
ゲームはアサシンが活躍する、ゲームの本筋である過去パートと物語の本筋である近未来（現代）パートの二つで進行するが、近未来パートは物語の核心であるにもかかわらず、人に話しかけたりいろいろアクションしなければ物語の背景がちゃんと説明されず、不明瞭な物語として進んでしまう。しかも近未来パートは設定上リプレイできないので行動を逃すとニューゲームでやり直す羽目になる。
続編があるらしい。というか謎を残したまま終わる。
戦闘時のカメラワークは映画のような演出で迫力があるが、場所やアングルによっては障害物でキャラが隠れ、カウンターのタイミングがつかめずダメージをくらうこともある。

COMMENT

「これがこうだったらなぁ」と言い出すのはハマリの前兆と言うが、このゲームは欠点が多すぎる名作と言える。
ユーザーの声を次回作に反映して欲しい。
暗殺をテーマとしたゲームである以上、人によっては受け付けない描写も出てくるだろうし、繰り返し遊ぶには不親切なシステムだが、それでも今出てるＰＳ３ソフトの中ではお勧めの一本。